株式会社たけや製パン
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東北は秋田県。
ここでも地元民の皆さまに「全国チェーンのパン屋さんといえばどこですか?」と聞いてみると、
パスコ、ヤマザキ、たけやとか。
ヤマザキとか、たけや。
秋田美人が口々に株式会社たけや製パンとおっしゃいますが、
「それ東京にはないんですけど。」
えー。
これは相当な浸透ぶりが伺えます。
ということでスーパーいとく秋田東店の売り場をチェックすると株式会社たけや製パンの「メロンパン」に、「がっつりバーガー」、「ビスケットパン」など、どこもかしこも株式会社たけや製パンだらけです。
シェアを調べてみるとお届くなかれ、6割(他社ブランド委託製造を含む)、10個パンがあれば6個までが株式会社たけや製パンということでダントツです。
パン文化が根ざして久しい日本で、なんでこんなことになっているのか?
秋田市にある本社を伺いました。
株式会社たけや製パンの秘密
営業部の加藤勇人企画課長、どんな秘密が?
以前、秋田にはたけや製パンを含め3つのパン屋さんがありまして、昭和55年には3つが統合した。
1つになった?
秋田ではパンはたけやというイメージが刷り込まれているのでは。
戦後、秋田県内では株式会社たけや製パン、株式会社スズヤ、 秋田第一屋製パンという3大勢力がしのぎを削っていました。
一方、大手メーカーは交通網の整備が遅れていた秋田県になかなか進出できなかった。
状況打破に動いた株式会社たけや製パンが1968年に株式会社スズヤ、1980年に秋田大一屋パンを吸収合併。
秋田の地に一大パン王国を築き上げるにいたりました。
あたかもガラパゴス諸島の生態系のごとく、秋田独自のパン文化を開花させました。
株式会社たけや製パンのパン
「株式会社たけや製パンのパンといえば?」
アベックトースト。
食パンにマーガリンとイチゴジャムを半分ずつ塗ってサンドした「アベックトースト(125円)」。
コーヒークリームをサンドしたひねりもない「コーヒー(100円)」。
さらに「学生調理」ってこれもパンの名前、魚肉ソーセージのフライとコールスロー、ナポリタンという3つの味が楽しめてお値段150円。
そして株式会社たけや製パンには誰もが知っている最大の発明があります。
バナナボート
秋田県民の皆さまに聞きました。
「たけやといえば?」
バナナボート。
バナナボートって海で乗るやつ?
違う!
1週間に1回は食べる。
バナナボート、給食で出てくるよ。
あれ全国にあるよね?
ないです。
あるある。
ないです。
ウッソー!バナナボートあるよね。
秋田県民のソウルフード、バナナボートとは?
ふわっふわのスポンジケーキでバナナと生クリームをクルッと巻います。
どのくらい売れているんですか?
年間350万食。
そんなバナナ!
しかし、誠に申し上げにくいのですが山崎製パン株式会社の「まるごとバナナ」にソックリなんですけど…。
実は株式会社たけや製パンと山崎製パン株式会社との間には切っても切れない歴史が、
昭和43年に山崎製パン株式会社とグループ会社にさせて頂いて、バナナボートは昭和30年頃から販売していますので、こういった商品を山崎製パン株式会社は「まるごとバナナ」、株式会社たけや製パンは既存の「バナナボート」で「一緒に販売していきましょう」と決めました。
株式会社たけや製パンがバナナボートを販売したのは約60年前の高度成長期の入口。
その後、株式会社たけや製パンは1968年にパン業界最大手、山崎製パン株式会社のグループ会社になりました。
山崎製パン株式会社が「まるごとバナナ」を全国販売するにあたり、秋田県だけはその独自性を尊重、株式会社たけや製パンが「バナナボート」を売り続けるという住み分けを決めたそうです。
だから秋田県民は「『まるごとバナナ』ってあるじゃないですか?」、
???
知らないですか?
東京限定?
そっちが秋田限定です。
株式会社たけや製パンの年間売上は約88億円という儲かっているがゆえの大言壮語。
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