シリーズ「緊急事態宣言下で…」。
新型コロナウイルスとの闘いで医療機関を支えてきた機関がいま経済が再会した後のリスクを減らす新たな製品の開発を進めています。
太陽工業株式会社
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大阪・枚方市に工場を置く太陽工業。

工場を覗くと白い生地が手作業で縫い合わされていました。

実はこれ、東京ドームの特徴的な屋根や東京駅の屋根などにも採用されている大型のテント。


この会社の製品はイスラム教の聖地を訪れる巡礼者を強い日差しから守るテントに使われるなど大型テントの分野で世界シェアNO.1の企業です。


しかし緊急事態宣言後、その生産現場にも変化が…
きょうの予定は「医療用テント」の受注をコロナ対策でたくさん受けています。

医療用テント
フル稼働で作っていたのは医療用のテント。

ホースをテントに繋いで空気を入れると…
わずか1分ほどで完成。

このテントに特殊な装置をつけ、内部の気圧を下げることでウイルスが外に出ることを防ぎます。

感染の疑いがある患者を診察する発熱外来などで使用されています。

医療用テントの生産を急ピッチで進める一方で太陽工業は経済活動の再開を見越した新製品の開発を進めていました。
社長の荒木秀文さんが見守る中、従業員が設営を始めたテント。

形は医療用のものと同じようですが大部分が透明です。何に使うものなのでしょうか?

除菌装置を付けて中(テント)の空気をフレッシュにして工場の中に出していく。

この中(テント)もきれいで工場の中もきれい。

除菌された空気であれば家にウイルスを持ち帰るリスクが減る。

製造業向けテント
製造業向けテントの試作です。

テントの中にオゾンを出す特殊な装置を設置して除菌することできれいな空気を保つことができるといいます。

早速、中に置いたミシンで従業員が作業を始めました。
子どもが家にいるので安心は安心。

隔離されている状態だと空気もきれいなもので安心。

まずは自社で使用することでその可能性を確かめます。
アイコンタクトは工場の中でコミュニケーションの一環。

人の顔が見えるのはキーワードになる。

経団連が先日発表した製造業におけるガイドラインでは「できる限り2メートルの距離を保つ」という内容が盛り込まれました。


ただ、業務内容によってはどうしても従業員同士の距離を保てない製造ラインもあるのが現状です。
こうした製造ラインにテントをかぶせることを想定。リスクの少ない空間を提供できると考えています。

大規模な工事も必要ないことも強みです。
荒木社長は今後製造現場だけでなく幅広い分野で役立つ可能性があるといいます。
塾とか学校は個人で勉強するのもいいが、生産性を高めていこうと思ったら隣の人と一緒に勉強することは大事。

コロナウイルスで安心安全と言えない状態で過密さを軽減していこうとなれば、このようなものを提供していくことで安心安全を人々の心の中に入っていけるのではないか。
