レストランの検索サイト「食べログ」。
スマートフォンの普及もあり近くの飲食店を探すときなど非常に便利ですが、1月24日にこのサイトの利用者が選んだ人気レストランが発表されました。
実はその中には地方ならではの特色を生かすことで評価された飲食店もありました。
The Tabelog Award 2018
[blogcard url="https://tabelog.com/award/restaurant/"]
1月24日に発表されたのはカカクコムが運営するレストラン検索サイト「食べログ」の利用者が投票で選んだ人気のお店。
「生涯通い続けたいお店」と位置づけられたゴールドは33の飲食店が受賞しました。
そして今年から部門賞として新たに設けられたのが「ベストリージョナルレストラン」です。
時間をかけてでも食べに行く価値がある都市部以外のお店。
全国から食通が集まるほど評価が高い地方のお店に贈られるこの賞。
選ばれたのは岐阜県の郷土料理「柳屋」と滋賀県の会席料理のお店「比良山荘」です。
柳屋の三代目店主、山田和孝氏は、
「食べログ」という土俵のおかげで日本中、世界中からお客様が来るようになった。田舎も魅力を最大限PRする、それが今のうちのビジネスモデル。
柳屋
田舎の魅力を活かした店とはどのようなものなのでしょうか?
山道を進み、民家が並ぶ通りを抜けると柳屋の店舗があります。
一見、飲食店とは思えない普通の民家ですが、中に入ると築170年以上の古民家を移築した趣のあるつくりです。
厨房ではランチの準備が行われていました。
柳屋の統括店長、山田剛之氏、
地元のものをメインに使っていて、特に今の時期だとカモとシカとイノシシというのが基本。
用意されていたのは地元で捕れたシカやイノシシなどの肉。毎日、猟師が獲った旬のジビエや魚が主役となります。
料理が運ばれた先にあるのは囲炉裏です。
お客様の目の前で焼いて、そのままお客様に振る舞うのが柳家流。
さらに、
遠赤外線の熱で余分な部分だけダイエットさせてから、必要な部分の脂だけ残してお客様に召し上がってもらいます。
料理を提供する間、店員はお客様に付きっきり。食材の説明をしながら一番美味しい状態に焼き上がるように気を配ります。
メニューは全て「おまかせコース(1万2,960円)」。
季節や仕入れ具合に合わせてお店が最良のものを提供します。
効率は非常に悪い。座敷は6部屋で限界だが、料理以上の何かを求めている人も多いと思うから食べるだけでなくて楽しんでもらいたい。
名古屋から来たというお客様は、
車で1時間半から2時間。五感で料理を楽しめる、他にはない魅力。
食材もそうだし、囲炉裏を前にした雰囲気も全て料理の一つというか、その辺も一緒に味わえるのが柳屋の良さかなと思う。
地元ならではの食材と懐かしさが漂う雰囲気を求めて遠くからも足を運ぶお客様が絶えず常に予約が2~3ヶ月待ちの状況だといいます。
柳屋の三代目店主、山田和孝氏は、
都会の営業モデルとしては難しいものもあるが、それが逆に田舎の武器。別の季節にも来ようと感じてもらうのが私の仕事。
株式会社カカクコム
[blogcard url="http://corporate.kakaku.com/"]
カカクコムは新たに設けた賞で地方の活性化にもつなげたいといいます。
カカクコムの食べログマーケティング室の近重光太郎室長は、
いろいろな魅力が地方にあるので、わざわざ食べに行くという旅行シーンをもっと創造できればと考えている。