郊外の田んぼに多くの人が詰めかけています。季節限定できるという行列のヒミツとは?
白鳥の田んぼ
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東京から車で約2時間の千葉県印西市。
冬の田んぼが広がる中に唯一、水を張った一角があります。そこに続々と人が訪れます。
多い日には100人が行列を作ります。
見上げる先には一体?
田んぼに現れたのは白鳥です。次から次へとやって来ます。その数、約1,000羽。
白鳥は極寒のシベリアから冬を越すために日本にやってきます。新潟の湖などが有名ですが関東でこれだけの数を観察できるのはここだけだといいます。
白鳥は羽根を広げると幅2メートルを優に超えます。その迫力満点の飛び立つ瞬間を間近で見ることができます。
迫力がすごいですね。
こんなに飛来しているとは、すごく感動しています。
ベストショットを収めようと全国から愛好家が詰めかけています。
毎年来ている。こういう光景は珍しいので。
ここは白鳥との距離も近く絶好の撮影スポットです。
「白鳥の湖」ならぬ「白鳥の田んぼ」。
歴史
その歴史を保護団体「本埜白鳥を守る会」の出山輝夫会長に聞いてみました。
「ここはもともと飛来地だったか?」
とんでもない。田んぼです。たまたま工事で田にためていた水に飛来した。
25年前、用水路を改良するため水を一時的にためたところ、たまたま6羽の白鳥が飛来しました。
そこで出山輝夫会長は田んぼの所有者に許可を取りエサをあげることに。
翌年に6羽から12羽、12羽から23羽と、だいたい倍々に増えた。
千葉県の鳥獣保護管理員でもある出山輝夫会長、地元の有志たちと保護団体を設立し白鳥が飛来しやすい環境を整えました。
その甲斐あって地元、印西市の冬の人気スポットになりました。
物産品の直売所
そんな田んぼの横にさらなる行列が出来ていました。
地元で取れた物産品の直売所です。
沼でとれたばかりの小エビや朝どれ野菜も並びます。
地元のいいものをPRする場にもなっていました。
買いたくなる。新鮮なので。
売上金は環境の整備のために使われるといいます。
毎年10月下旬から2月下旬まで滞在するという白鳥。今月末にはまた故郷のシベリアへと旅立っていきます。
出山輝夫会長は、
何千キロもの旅を命懸けで来る。無地に帰れよ、また来年、達者に来いよと。