静岡県牧之原市、日曜日の早朝。
静岡県の農家、永田農園の永田啓さんが旬な果物や野菜を軽トラックに積み込んでいました。
これは皇室に献上する柿。有名な「治郎柿」、非常に糖度が高くて美味しい。
茶畑が広がる県道を通り、向かった先には軽トラックや軽ワゴンがズラリ。
一体、何が始まるのか?
まきのはら・マキティー軽トラ市
静岡県牧之原市の本通り商店街。
集まったトラックたちが続々と入り通りの両端に停車していきます。
ここで開かれるのは軽トラ市。軽トラと軽ワゴンの持ち主だけが出店できるちょっと変わった朝市です。
午前9時、約40台の軽トラで売られる商品を求めお客様が集まってきました。
会場には産地直送の新鮮な食材や特産品、地元の鶏を使ったB級グルメも並びます。
別の軽トラで販売されていたのは八重津直送の中トロ丼、500円です。
新鮮で美味しそう。地元とは違うところも来てくれる。
農家の永田さんの軽トラ。目玉商品はもちろん皇室御用達「森の治郎柿」です。
この高級な柿をまずお客様に試食してもらいます。惜しげもなく自慢の甘さをPRしていきます。
美味しいでしょ。その辺の柿とは違うから。
すると次第にお客様が集まりだし、次々と買われていきます。
森の治郎柿はうまいな。
永田さんは、
あの時美味しかったから直接ほしいという電話も頂く。固定客にもつながる。
軽トラ
この軽トラ市、車自体にも工夫があります。
豆腐が入っている。
荷台に冷蔵庫を取り付けたといいます。
たい焼きの軽トラ。荷台の上で焼いていました。
このように商品に合わせて軽トラを思い思いにカスタマイズしているのです。
軽トラ市
昼になると軽トラ市は終了。すると店主たちは一斉に片付けをはじめました。
わずか15分後には揃って撤収。
この手軽さも軽トラ市の魅力です。
どんな場所でも開催できるこの軽トラ市。首都圏にも広がり開催地は全国で150ヶ所以上にのぼります。
スズキ株式会社
[blogcard url="http://www.suzuki.co.jp/"]
このブームに目を付けた自動車メーカーもあります。
スズキの鈴木俊宏社長、
「キャリイ軽トラいちコンセプト」。キャビンが広く収納力を高めたキャリイの新しい形。
スズキは軽トラ市を想定したコンセプトカーを発表。
荷台には売り場にかける日よけを内蔵。また屋根には太陽光電池も搭載されています。
新鮮なものが手に入るだけでなく、地域の活性化にもつながる軽トラ市。
週末、近所に集まった軽トラを訪ねてみては?