住友不動産株式会社
[blogcard url="http://www.sumitomo-rd.co.jp/"]
景気への懸念が広がる中、政府は12月8日に追加の経済対策を臨時閣議で決定しました。

西村経済産業再生担当大臣、
国民の命と暮らしを守る。

雇用を維持し、事業を継続し、経済を回復させていく。

決してデフレには戻さないという強い決意で臨んでいきたい。

経済対策には国費30兆円を投入。民間の投資などを含めた事業規模はおよそ73兆円となりました。

中身を見るとデジタル化を進める費用におよそ1兆円。

脱炭素化への投資をする企業を支援するため2兆円の基金の創設の費用などが含まれています。

そして政府が最も重点を置いたのが新型コロナで打撃を受けた業界への支援策です。

GoToトラベルやGoToイートは来年6月末まで延長。ただ段階的に割引率を縮小させる方針です。

国が休業手当の一部を補助する雇用調整助成金の特例措置は来年2月末まで延長するとしています。

支援策は住宅市場にも。
実は新型コロナの影響でモデルルームの見学者が減ったことなどから住宅の新規着工戸数は今も1年前と比べ10%近く減っています。

住宅関連の消費を喚起しようと政府は環境性能に優れた住宅を建てる際に数十万円分をポイントで還元する制度を創設する方針です。
さらに子供を含む家族とともに人口密集地である東京から地方に移住する場合はその額を最大で100万円分にまで引き上げます。

恩恵を受けるのは新築だけではありません。

住友不動産の宇佐美理さん、
こちらは工事中を再現したリフォームの部屋になります。

こちらは都内にある住宅リフォームの展示場。

こちらの断熱材は壁の向こう側が外になっている所に設置することに意義がある。

実は今回の経済対策ではこうした省エネ性能に優れたリフォームを行うことでもポイントが貰える見通しです。

ポイント制度が付与されると拍車がかかってリフォームのニーズが増えることを期待する。

日進工業株式会社
[blogcard url="http://www.nisshin-kogyo.jp/"]
経済対策には中小企業の支援策も。

東京・大田区にあるこちらの日進工業の工場。主に自動車のレバーなどに使われるプラスチック製部品を製造しています。

しかし5月と6月はコロナの拡大で自動車メーカーの製造が止まり、売り上げは前の年の2割ほどまで落ち込んだといいます。

事業の継続が危ぶまれる中、起死回生の策として新たに始めたのが…

日進工業の竹元盛也社長、
健康器具の組み立てを行っている。

自動車部品のノウハウを生かした健康器具の製造です。

9月から販売を開始し、これまでに6,000個を売り上げています。
自動車だけだと業界が1つなのでわれわれとしては不安があった。

違う業界に進出していかないと先が厳しいということから医療・健康関係の方に進出した。

今回の経済対策ではこうした生産性の高い事業に転換しようとする中小企業に設備投資費用として最大1億円を補助します。

手厚い資金繰り支援で企業を単純に延命させるのではなく、成長力を高めるの狙いです。
国ができることはお金を出すことぐらい。けちけちしないでがっちり出してほしい。

今夜、予算を取り仕切る麻生財務大臣と2時間に渡り会談した菅総理。

感染の第3波が日本を襲う中、日本経済回復の道筋を描くことはできたのでしょうか…
