シリーズで伝えている「緊急事態宣言下で・・・」。
今回はいまマスクや消毒液が手に入らないなどお客様からの厳しい声を受け止めているドラッグストアの現場を取材しました。
休まず営業を続けていくためのさまざまな試みが始まっています。

株式会社スギ薬局

愛知県の本社を置き、首都圏などおよそ1200店舗を展開するスギ薬局。

以前、店舗では毎朝マスクを求める長い行列ができていました。

混乱を避けるため緊急事態宣言後の4月10日、開店時のマスクの販売を中止。

そして、この日のお昼前に待望のマスクが入荷したのです。
ただいまからマスクの販売をします。

間隔を空けて並んでください。

我先にとお客様が集まってきました。
ここで重要なのが何度も距離を取って並んでもらうようお願いします。
間隔を空けて並んでください。

1人1箱の限定。40枚入りで値段は500円ほど。
しかし、次の入荷がいつになるのか分かりません。
スギ薬局は2~3月で売り上げは2割ほど伸びました。その分、現場では過酷な状況が続いています。

そこに走ってレジに向かう男性がいました。2月にこの店に配属された助っ人の1人。
普段はスギ薬局の経営企画本部に所属する岡澤芳明さんです。

緊急事態宣言で店舗が忙しくなり、週4~5回応援に来るように。

お客様の切迫した感じが伝わってくる。

マスクの対応を巡りお客様から要望をもらうことも多い。

従業員に精神的なストレスがかかっている。

実は管理部門など本部社員の8割、およそ400人がいま各店舗の応援に入っているのです。

現場スタッフの負担を少しでも減らすための緊急措置でした。
こちらはスギ薬局の本社。

この日も店の運営に関する方針が話し合われていました。
店のお客様からはどんな要望があるのか?

マスクの販売に関するものが多数。

緊急事態宣言後、オフィス街をはじめ客足に大きな変化が現れていました。
そこで杉田克典社長、新たな体制作りを指示。

社員の配置計画を変える。

お客様が減った都心や繁華街の店から郊外の店をサポートしてもらう。

郊外の店に人員を増やしたのです。
今もほとんどの店舗で休まず営業。そこで日々繰り返される光景が、

マスクの入荷はお答えできない。

お答えできないじゃなく今無いの?
今は販売していない。申し訳ありません。

1点だけしか購入できません。

消毒液もいまだ不足。
申し訳ございません。

お客様への対応に加え感染リスクから働きたくないというスタッフも出始めています。
お客様への対応を気にし過ぎられてもちょっと過敏だと感じる。

気にしなさ過ぎる人もいる。

そんな現場スタッフに応えようとある決定が。
先月10日、パート、アルバイトを含む2万6,000人の全従業員に特別賞与が支給されました。

事業を継続していくためにも・・・
2月から店に応援に来ているので一生懸命頑張っているパートさんたちを見ている。

全員に支給すると聞いて心から嬉しく、今までと大きく違うところ。

スギ薬局にも安売りの食料品コーナーもありますが、看板は8割の店舗で併設している調剤部門です。

オンライン診療もスタート、かかりつけ薬局の役割が増しています。

血圧はどうですか?
大丈夫、130台。

では、大丈夫ですね。

地域での顔の見える関係を重視。
薬局は他にもいろいろあるが必ず世話になっている。

もうずっと何年も。

身近ですぐにやってもらえるのでいい。

すでに始めっていたドラッグストアの業界転換。
今回の新型コロナの影響で加速すると見られています。
かかりつけ薬局として目指すのは、
いろいろな商品の販売、サービスの紹介、相談などをやるがお客様に「助かった」「ありがとう」と言ってもらうのが存在意義だと思います。

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