QRコードなどを使いスマートフォンで支払いを行う、いわゆるスマホ決済。お馴染みの「PayPay」や「LINE Pay」だけでなく、タクシーで使える「Japan Taxi Wallet」やイベント会場などで使えるという「SKIYAKI PAY」など現在およそ40種類あるといわれています。

スマホ決済が乱立することで利用者だけでなく、店側にも戸惑いが広がる中、その解消に向けた新たな取り組みを取材しました。

スマホ決済
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スマホ決済について街の人は…

Pay的なやつでいうと4つ使っている。

使い方が違ったり、アプリからの出し方が分からなかったりするから迷う。

「d払い」は使えないお店が多いと思う。

スマホ決済の種類は増える一方で、店によって使えるものはバラバラ。
そんな不満を解消するための実証実験が始まります。

イタリア食堂 kitchen Cammy
和歌山市内にあるイタリアンレストラン「kitchen Cammy」をランチ時に訪ねると、

LINE Payでお願いします。

はい、撮ってください。1,100円でお願いします。

こちらのお店では去年からスマホ決済を導入。お客様がスマホでQRコードを読んだ後、言われた金額を打ち込んで支払う店舗提示型という方式です。
店には専用のレジが必要ないので導入コストが低いのが利点です。

しかし…
Kitchen Cammyの奥畑公康代表、
各会社でキャンペーンなど取り組み方が違う。楽天PayだったりPayPayだったり。

この店は4社のスマホ決済を導入していて決済用QRコードも4つ並べなくてはいけません。

そこでこの店が8月1日から新たに導入するのが統一QR「JPQR」というもの。

これ1つ置くだけで8つのQR決済に対応します。

通常なら8社分8枚並ぶが、統一されるとこれだけで済む。

レジまわりがすっきりする。

これは国が進める取り組みで店が負担する決済手数料も来年1月末まで大きく優遇されます。

全国に先駆けて8月1日から和歌山県のほか、長野、岩手、福岡の4県で始まるこの取り組み、およそ5,700店舗が導入します。

全部一緒になるなら便利だと思う。

総務省
8月1日のスタートを前に開かれた総務省主催の「JPQR」普及イベント。

PR大使はこの人たちが務めます。
銀シャリの鰻和弘さん、
「JPQR使ってる?」と全員に言っていこかと。

銀シャリの橋本直さん、
道行く人に?もう怖い人ですね。

国はJPQRをキャッシュレス化推進の切り札に位置付けていて、来年2月以降は全国にも広げていきたい考えです。

総務省の情報通信政策課、飯倉主税調査官、
この機会に他の国との競争に負けないようにキャッシュレスの社会基盤をつくっていきたい。

皆さんに一度使ってもらい、一度使うと自分もだが、なしでは行きていけなくなるので、そういう体験をしてもらいたい。
