ソニーは3月28日にバーチャルプロダクションという新しい撮影技術を利用できる常設スタジオを公開しました。このバーチャルプロダクション、近い将来、映画の制作スタイルを一変させるかもしれません。
ソニーの最新撮影技術!"バーチャルプロ"で何が変わる?
こちら自然の中を走行しているように見えますが、実はこの車まったく動いておりません。
巨大なLEDディスプレイにCGで作った仮想の背景を映し出し、実物の被写体と合成させる撮影技術「バーチャルプロダクション」。
この技術を使うとご覧の通り、まるで車が仮想世界で実際に走っているじゃのような映像を作り出せます。
さらにバーチャルプロダクションの技術を使えばまるで宇宙空間で踊っているかのような映像。
背景を変えるだけでさまざまなシチュエーションを作ることが出来るため映画1本まるまる撮影することも可能だといいます。
映像の臨場感を出す大きなポイントがこちら。
カメラの動きに合わせて背景も動くという技術です。
カメラに取り付けられた位置を把握する装置がスタジオの上にある丸いマーカーとの距離や角度をリアルタイムで読み取って映像に反映させているのです。
天井のマーカーを座標軸としてカメラの位置を特定。それに合うよう背景が動くようになっているのです。
国内初という常設のバーチャルプロダクションスタジオ。設置の狙いはどこに?
ソニーPCL クリエイティブ部門の小林大輔統括部長。
実際ロケに行きづらくなっている。コロナ禍で人の動きが非常に難しくなっている状況。
映像を作るニーズはあるので、同解決するか一つの選択肢になった。
室内での撮影の為、天候に左右されずスケジュール管理がしやすい点やロケ地の撮影許可などの手間が省ける点もバーチャルプロダクションの利点です。
ソニーは大型LEDやカメラも開発している。
組み合わせて使ってもらうことで常設スタジオの方がサービスが安定しクオリティーも上がる。