家電の取材です。
家電といっても、あまり家電らしくない製品が並んでいます。
「トイ・プラットフォーム toio」は子ども向けの工作オモチャです。
5種類のアロマが楽しめるスティック。
ボタンを押すと癒やしの香りが広がります。
これら斬新な製品を開発したのはソニーです。
クリエイティブなモノ作りを復活させようという新たなプロジェクトから生まれました。
12月7日も最新の商品が誕生しました。
その内部にカメラが入りました。
ソニー株式会社
[blogcard url="http://www.sony.jp/"]
12月7日、ソニーが発表したのは腕時計。

時計部分は普通ですがポイントはバンド。

バッテリーやセンサーなどスマート機能をすべて内蔵しました。
試着した相内優香キャスター、
ブルブルと時計が反応しています。ディスプレイに誰から電話が掛かってきたか表示されています。
スマートフォンと連動して電話やメールの着信もディスプレイに通知されます。
また歩数計の表示や電子マネーの支払いも可能です。
従来の腕時計とスマートウォッチを合体させたこれまでにない製品を開発したのは對馬哲平さん。
新入社員の時にアイデアをプレゼンし、開発チームのリーダーになりました。
2年前に初代のモデルを発表し、今回は2世代目となります。
ソニーのwena事業室、對馬哲平統括課長は、
ソニーからいろいろ新しいものが生まれているが、その中ですごく大きくなったものや、何十年も残っているものは少ない。そういう柱となるビジネスをつくれたらうれしい。
新規事業創出プログラム(SAP)
新入社員でもいきなり開発のリーダーになれる。そんな仕組みをソニーは3年前に始めました。
新規事業創出プログラム、通称「SAP」。
社員からこれまでにないアイデアを広く募集し、オーディションに通れば製品化を任されます。
雰囲気としてはベンチャーに限りなく近い。
クリエイティブラウンジ
ソニー本社の1階にあるクリエイティブラウンジ。
3Dプリンターやレーザーカッターなどが設置されていてSAPのメンバーは自由に試作品などを作ることができます。
大企業ならではの強みもあります。
對馬さんのプロジェクトには社内から品質保証や調達、ホームなど十数人のプロが集まりました。
さらに、
腕時計部分はシチズンにつくってもらっているが門をたたくときも「ソニーです」と言うと信用していただいたりとやりやすかった。そこはベンチャーとは違うところ。
新商品開発
そして12月7日の夕方、クリエイティブラウンジではSAPの別のチームが新商品の開発会議を開いていました。
テーマはボタンを押すとテーマが変わる時計シリーズの新商品について。
柄のレパートリーに展望がない。そうなったらカラーリングかムービーか。そういうところを期待している。
発言したのはアパレルショップで働く岡純平さん。
実はSAPではアイデアの段階から社外の人を入れて開発を進めます。
この日もバイヤー(3人)や一般のユーザー(8人)など11人の社外メンバーが参加していました。
SAPを通じてこれまで13の新製品が生まれました。
しかしその裏でオーディションに受かっても製品化されるのはわずか1%というデータもあります。
新しいものを生み出すのはなかなか大変なもの事実です。
新規事業創出部FE事業室の杉山雄紀統括課長は、
モノを大量につくるのは責任を伴うし真剣にビジネスとして立ち上げるためにやっているのでいろいろなハードルはある。