私が着けているのはソニーが2月16日に発表したワイヤレスイヤホンです。
一番の特徴は耳に装着する部分に空いたこちらの穴です。
これまでのイヤホンでは考えられないような形ですが、この穴が音楽を聞くためだけではない新たな音の体験を生み出すかもしれません。
ソニーが穴あきイヤホン!究極の「ながら聴き」を実現!?
ソニーが2月16日に発表した新たなワイヤレスイヤホン「LinkBuds(リンクバッズ)」。
本体を見ると耳に装着する部分には穴が…
どのように聴こえるのでしょうか?
かなり音質も良いんですね。
ソニーの中村裕さん。
音質はかなり苦労した。
耳を塞がないため周りの音や会話が聞こえます。これまで外部の音を遮断するノイズキャンセリングなど音楽への没入感にこだわってきたソニー。
あえて周囲の音を聞こえるようにした狙いは…
何かをやりながら音を聴くというのは若い世代にとっては当たり前になっている。
常時つけてもらう。究極の「ながら聴き」を実現しようと
穴を空けることで会話の度に外す手間をなくし、長く装着できるイヤホンを目指したのです。
重要なのがつけ心地。ソニーは耳の型を500人分集めていて、どんな耳にも合う形にこだわってきました。
今回のリンクバッズにもそのこだわりを生かして長時間つけても痛くならないといいます。
この新たな発想にIT大手も注目。発表会にはマイクロソフトやポケモンGOを手がけたナイアンティック、音楽配信サービスのスポティファイの担当者が揃いました。
ナイアンティックの村井説人社長。
AR(拡張現実)の世界を聴覚も含めて体験してもらえる。
日本マイクロソフトの渡辺宣彦常務。
あらゆるユーザーが耳で聞きながら目的地に向かって街歩きができる。
3社はソニーとパートーナーシップ契約を締結。リンクバッズを活用したソフトウェア開発を行うといいます。
その一つが2月16日に日本でリリースされたサウンドスケープ。
左の方から音がしたので左に目的地があるということですね。
設定した目的地から音が聞こえているように感じられ、近付くにつれてリズムが早くなります。
イヤホンで穴が空いていることで体験できる新たな世界が。
耳を塞ぐタイプのイヤホンだと車の音も聞こえにくくなりますが、穴が空いているからこそ周りの音もしっかり耳に入ってきます。
イヤホンにはセンサーが搭載されていて首の向きで方角を認識。左右の音の聞こえ方の違いで目的地の方向を示します。
スマホを一度も見ずにイヤホンだけで目的地にたどり着くことができました。
今後はAR(拡張現実)のゲームでの活用など現実とデジタルの音の融合を目指します。
単純はハードウェアとしてではなく、パートナーを含めたユーザーエクスペリエンス(体験)全体を作り、新しいライフスタイルを作っていきたい。