新型コロナの影響で利用客の低迷が続く航空業界で地方の農水産物を飛行機で運ぶ、いやゆる産直空輸の動きが広まっています。ANAホールディングスは1月にこの産直空輸を専門とする新会社を設立しています。

そして2月23日に宮崎が拠点のソラシドエアが首都圏向けに新たな食材の輸送を開始しました。その食材とはあの超高級食材に関係する魚です。

宮崎発の"産直空輸"!
朝採れ野菜が半日で首都圏に
朝7時、宮崎県綾町。

松井農園の松井道生さん。
ここはレタスの収穫現場。

絶対使ってはいけないのが除草剤。使わずに昔ながらの農法でやっている。

15種類ほどの野菜を育てている農家の松井さん。化学肥料や除草剤を使わずに育てたレタスは出荷先からも好評だといいます。収穫を終えるとすぐに袋詰して出荷準備に取り掛かります。

きょうは10種類。

ニンジンやトマト、レタスなどを箱いっぱいに詰め込みます。その箱をよく見るとソラシドエアのロゴが。

飛行機で持って行ってもらう。

向かった先は宮崎空港。

午前11時、野菜を入れたボックスが飛行機に積み込まれていきます。

ソラシドエアの村中智実さん。
これからソラチョク便で東京に運ぶ。

宮崎を拠点とする航空会社ソラシドエアが手がける産直空輸「ソラチョク便」。宮崎県内から集まった地元食材を飛行機に載せ、出荷されたその日のうちに届けるサービスです。

午後1時半、東京の羽田空港。

宮崎の綾町で収穫した野菜を入れたボックスがありました。そのボックスを車に載せているスタッフのジャンパーをよく見るとソラシドエアのロゴが。

実は店まで配送するのもソラシドエアのスタッフ。

以前は営業職だったという男性社員が車で運んだ先は新宿のホテルの中にあるベーカリー「モアザン ベーカリー」です。

ソラシドエアの大門文利さん。
ソラシドエアです。綾町の朝どり有機野菜をお持ちしました。

今まではトラックなどで東京まで2日かかっていた宮崎・綾町産の野菜。それがソラチョク便を利用することでわずか8時間で届けられました。

綾町の野菜を使い早速ベーカリーのスタッフがサンドイッチを作ります。

モアザン ベーカリーの山口友希店長。
綾町がオーガニック野菜に力を入れていると前から聞いていた。

水分量と味の濃さが違う。

今後、このソラチョク便で届いた野菜を使ったサンドイッチを定期的に販売していく方針です。
