皆さんはロボットというとどんな形を想像しますか?

顔や手があって人と同じような姿をしたヒト型のロボットを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

ところがいま活躍しているロボットはご覧のような機能性を重視したヒト型ではないロボットが多くなっています。

私たちの身の回りでロボットの存在が当たり前のようになってきた今、ロボットが人型である必要性は無くなってきているんでしょうか。

ソフトバンクロボティクス株式会社
[blogcard url="https://www.softbank.jp/"]
11月19日、ソフトバンクロボティクスが発表した新型のロボットが「Whiz(ウィズ)」。

AI(人工知能)を搭載した清掃ロボットです。

オフィスなどで使う業務用で人や障害物を上手に避けながら掃除します。
発表会ではペッパーも登場。

pepper(ペッパー)
ペッパーはAIを搭載したヒト型ロボット。ソフトバンクを代表する存在です。

2015年に華々しく登場。すでに2,000社以上に導入されています。

登場から3年間が過ぎ契約更改の時期に差し掛かっています。

ところが日経×TECHのアンケート調査によると契約を更新すると答えたのはわずか15%でした。

番組ではペッパーを使う企業に実際に話を聞いてみました。
すると、
機械にディスプレイが付いてただしゃべるだけならロボットじゃない。

いまはほとんど使っていないし契約は更新しないつもりだ。

見た目ほど高機能ではなく期待外れだ。

匿名を条件に話を聞くと厳しい意見が多く聞かれました。
さらにペッパーだけでなく人型ロボットの必要性自体に懐疑的な見方も出ています。
グーグルは2足歩行ロボットを開発していたシャフトについて事業化が難しいとして開発中止を決めていました。

会見で記者にペッパーの人気が落ちているのかと問われた冨澤文秀社長、
契約の更改に関しては初動が出ていて、具体的な数字は言いづらいが皆さんの想定の数倍は継続と判断している。

実際にペッパーを使っている現場を訪ねました。
京浜急行電鉄株式会社
[blogcard url="http://www.keikyu.co.jp/"]
京浜急行電鉄は3年前から羽田空港国際線ターミナル駅にペッパーを配置しています。


主な仕事は沿線の観光名所や駅構内の案内です。

次の質問、日本にこれまで何回来たか?

タッチパネルで質問に答えると、

人気のスポットは浅草です。

とてもシンプルで簡単。

しかし、
私はここに行く必要がある。

いくつかの質問に答えてくれればおすすめの場所を教えます。

この男性、ペッパーに目的地を訪ねていましたが、音声認識の機能がなく会話は成立しませんでした。
私の英語の言葉を認識してくれればとても助かるのだけど…

課題はあるといいますが京急は今後もペッパーを使い続ける意向です。
京浜急行電鉄の広報部、関根拓郎さんは、
東京オリンピック・パラリンピックもある。おもてなしも含めて今まで同様に活躍してほしい。

株式会社ゼンショーホールディングス
[blogcard url="https://www.hamazushi.com/hamazushi/index.html"]
一方、ペッパーの大量導入を決断したチェーン店。

はま寿司は去年からペッパーの導入を進め、国内498店舗でペッパーに受付業務を担わせています。

その狙いは…
はま寿司の社長室、木谷佳央さん、
ペッパーを導入したことで従業員のサービスが向上しているので十分費用に見合っている。

お客様の回転が早い回転寿司では受付業務を任されるだけでも大きな戦力だといいます。

さらに、
「いらっしゃいませ」とか言ってくれるし、うれしい。

普通の人じゃないから何もしゃべらないでいいので人が受付するお店よりも楽。

「ペッパーのどんな所が好き?」
顔。

ファミリー層をメインターゲットにしているはま寿司ではペッパー人気はいまも衰えていないようです。
人とロボットの関係、経験は実際に売って市場と対話しないと分からない。

これをわれわれ知見としてためているので、それをどんどん進化させて他社と差別化していきたい。
