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[WBS]転落の要因は…!ソフトバンクグループ"過去最大"赤字に[ソフトバンクグループ株式会社]

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ソフトバンクグループの株価の推移ですが1年前から大きく下落しておよそ半分の水準となっています。そのソフトバンクグループは今年3月までの1年間の決算で過去最大となる1兆7,080億円の最終赤字になったと発表しました。孫正義会長兼社長は5月12日の会見で一体何を語ったのでしょうか。

ソフトバンクグループ 1.7兆円の赤字!「取るべき行動は徹底した守り」

今からちょうど1年前…

ソフトバンクグループ
孫正義会長兼社長

5兆円や6兆円で満足する男じゃない。10兆円でも全然満足しない。

純利益が4兆9,879億円と日本企業として過去最高益を記録しましたが、5月12日は…

ソフトバンクグループ
孫正義会長兼社長

ロシアによるウクライナ侵攻、そういう状況を受け社会は混沌としている。
今われわれが取るべき行動は徹底した守りである。

ソフトバンクグループは今年3月までの1年間の決算で過去最大となる1兆7,080億円の最終赤字になったと発表。

まさに天国から地獄に転落したような決算。

そのワケは…

ソフトバンクグループ
孫正義会長兼社長

世界の株式市場が全体的に大きく下がったら、われわれも全体的に比例して下がる。
新しい投資については厳格な投資基準を持って実行する。

大きく足を引っ張ったのは世界中のスタートアップ企業などに投資しているソフトバンク・ビジョン・ファンドです。

韓国のアマゾンといわれるネット通販会社クーパンなど将来性の見込める企業に積極的に投資してきました。

しかし…

ソウル市局
武部慎一記者

高速宅配で成長を続けているクーパンですが株価は下落を続けています。

クーパン株は上場後、下落の一途。最高値からおよそ8割も値下がりしています。

投資先の株価が下がればソフトバンクグループの運用成績も悪化する、いわば投資会社としての性格を強めてきたため大きな赤字を出すことになったのです。

その一方でアリババグループなど中国企業への投資については…

ソフトバンクグループ
孫正義会長兼社長

アリババリスク、チャイナリスクというのはだいぶ軽減されたのではないか。
6割が2割に減った。

株式価値で見るとソフトバンクグループの投資先のうち、アリババが占める割合は2020年9月末時点で59%でしたが現在は22%まで下がっていることを明らかにしました。

さらに国内企業への投資についてはこれまでビジョン・ファンドを通じて投資を行ってきた3社に続き、新たに国内のAI企業に数十億円の投資をすることがテレビ東京の取材で分かりました。

ソフトバンクグループ
孫正義会長兼社長

1~2年たつと上場株の市場もだいぶ回復してくる。
その時点ではまた攻めのタイミングが来るだろう。

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