多くの飲食店が東京都の時短要請を受け入れるか営業を続けるかで頭を悩ませています。
いまだ先が見えないコロナ禍でアマゾンキラーと呼ばれるネット通販を使った新たな動きを追いました。
Shopify Japan株式会社
[blogcard url="https://www.shopify.jp/"]
東京都内にある安くて新鮮な魚が売りの「大衆食堂 丸惣」。
都の時短要請を受け入れ、今週末から夜10時までの営業に短縮します。
丸惣の今関晴巳社長、
ポツンポツンとしかお客様がいない。
売り上げが前の年の5割と落ち込む中、時短要請が追い打ちに。
コロナ禍で生き残りを賭け、始めたのがネットで注文ができるデリバリーのサービス。店独自の通販サイトをある方法で簡単に作れたといいます。
丸惣の今関雅巳さん、
ショッピファイを選んだ理由は一番シンプルで分かりやすい。
カナダ発のショッピファイは通販サイトが作れるプラットフォームを提供。
写真をはめ込むだけで簡単に独自の通販サイトができ、クレジットカードの決済システムも利用できます。
料金を比較するとアマゾンは月額4,900円と売上に対する8~15%の手数料がかかります。
一方、ショッピファイは月額の使用料がおよそ3,000円から。手数料は一切かかりません。
出品数に関わらず個人でも手軽に始められることからコロナ禍で急拡大。
丸惣では多い時には30件の注文が入り、店の売上を支えています。
これがなかったらどうしようかと思った。
少し未来がひらけた。
そのショッピファイの売上げは倍増。巨人アマゾンを脅かすアマゾンキラーと呼ばれているのです。
日本法人のマーク・ワング社長も自信を見せます。
アマゾンなどでは似たような商品が並んでいるのでブランドではなく価格が重要になってしまう。
独自の通販ブランドをつくれば商品のブランドを守りながらいつ、誰に、いくらで売るか、自分で決められる。
大手の通販サイトの場合、同じような商品が並ぶため品質やデザインなどがお客様に伝わりにくく価格競争に陥りがちだといいます。
ショッピファイ最大の特徴は独自の通販サイトでお客様と直接繋がり勝負できること。
消費者も商品をより理解し、買うことができます。
秋深まる栃木県益子町。
コロナの逆境をショッピファイを使い乗り越えようという取り組みが始まりました。
江戸時代から焼き物の産地として知られる益子町には今も200を超える窯元があります。
町最大のイベントが春と秋に開かれる益子陶器市。しかし今年はコロナで中止に。
60万人が訪れる陶器市の期間中はどの店もお客様で溢れ、町の大きな収入源でした。
陶器市が無くなったことで売上げが7割減った窯元も続出。
壺々炉の大塚仁さん、
陶器市で1年まわしている。
それがなくなったのはかなりの痛手。
そこで陶器市をネット上で開催してほしいと町から依頼を受けたのが地元企業「ディーアゴラ」の水野大人さんです。
利用したのがショッピファイ。
多くの窯元が参加し、9,500点以上を出品します。
町一丸となって立ち上げた通販サイトに掛かった費用は、
独自でつくれば数千万円かかる。
ショッピファイなら月2万円以内に収まる。すごく衝撃的。
この日、水野さんは進捗状況の報告に60年以上続く窯元「長谷川陶苑」を訪ねました。
かなり急ピッチで。
ばっちりできましたか。
登録した作品がどのように映っているか見ていただきたい。
こちらでは今回90種類、300店を出品。
長谷川陶苑の長谷川亘さん、
以前にも大手のサイトで数ヶ月程度やったが加盟料とか、いろいろな制約で消極的になっていた。
今回は価格も想定内なのでやってみようかなと。
先月末、益子WEB陶器市の初日を迎えました。
昼過ぎ、あの窯元へ。
売れ行きが気になっていました。
この辺の格子の皿は一人でたくさん買ってくれている。
開始6時間で売り切れの商品も。
ひと安心。
一方、運営する水野さんの事務所では…
12時になる前に1,000万円を超えまして驚いています。
白がアクセスのあるところ。
オレンジは注文の入ったところ。
北海道から九州まで全国からアクセスが殺到。これには、
益子陶器市は関東の方を中心にしていたが全国がターゲットになった。益子町にとって大きな武器になる。
期間中の売上げは予想を超え終了。ショッピファイへの手数料はなく町の新たな活路になりそうです。