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[WBS]【THE行列】 漁港と地元をつなぐ食堂

2018年5月11日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

鮮度抜群の魚が食べられる港の食堂があります。

人気の裏側には地元密着へのこだわりとある狙いがありました。

漁港と地元をつなぐ食堂

神奈川県・湘南、相模湾の豊な漁場にある平塚漁港。

そのほど近く、平日にもかかわらず15人以上が行列する店があります。

地元、車で10~15分くらい。魚もおいしいし、天ぷらも。

地元この辺なので。鮮度が全然違う。

地元の人に愛される港食堂。

その人気の秘密とは?

平塚漁港の食堂

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湘南の海岸線に沿って走る道路に面している、その名も「平塚漁港の食堂」。

木材を使った吹き抜けのおしゃれな空間にたくさんのお客様。

アジ、カマス、タチウオ、スズキ。

人気は「平塚鮮魚の膳(1,980円)」。

フライと焼き魚に9種類の刺身。

全て平塚漁港で揚がった地魚です。

さすがに新鮮。近海物でおいしい。

幅広い層のお客様が次々に魚をたいらげていきます。

地元の大学生もフライにかぶりつきます。

この食堂を運営するのは市内で飲食業を手がける常磐喜三郎さん。

港の食堂といっても観光地商売というよりは地元に密着した形を志している。

店の壁には地元漁船の名前。

常磐さんが地元密着にこだわるのには平塚の漁港が抱えていたある課題がありました。

平塚漁港の課題

午前3時前、港に戻る定置網漁船。

平塚の漁港には豊富な種類の魚が揚がります。

ヒラメにタチウオなど100種類以上。

しかし…

「取れた魚はどこに?」

小田原魚市場と横浜魚市場。今、川崎から取りにきている。

実は平塚で揚がった魚の多くは小田原や横浜など近隣の大きな観光地へ出荷されてしまい、地元の人の口に入る機会が少なくなったといいます。

湘南で育った常磐さん、これに疑問を感じ4年前に漁港と協力して食堂をオープンさせました。

ここから取って大丈夫?

漁協とのつながりから仕入れは市場に出る前、水揚げの段階で行っています。

そしてすぐに加工場で下処理。

こっちは高い。イシダイ。脂が乗っていて身の味もいい。こういう高い魚を引き取るときはそれなりの覚悟、値段で買う。

市場でそんなに値がつかない魚は安く譲ってくれる。

1キロ1,500円以上で取引される高級魚のイシダイもあの「平塚鮮魚の膳」ではイシダイの価格を安い魚と組み合わせることで1,980円という値段を実現していました。

平塚の魚を地元で食べられる当たり前を取り戻したいと始めたこの店。

ここから平塚の魚の美味しさが発信されます。

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