松竹株式会社
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儲かる歌舞伎ビジネス(2)劇場がスゴい
松竹が歌舞伎ビジネスを展開できる大きな武器、それは何といっても自前の劇場。
歌舞伎座も南座も松竹の持ち物。
花道や画面転換用の装置もあってガッツリ公演できるんです。
そして新しくなった京都南座には客席をフラットにして大きなステージにする新機能も。
これなら歌舞伎以外のイベントにも使えるので増々儲かりそうです。
さらにさらに食べ物とお食事処も充実。
歌舞伎は昼と夜の部がありますが、1日中見るときはパワーも必要ということで、お弁当を買う売店や食べるスペースも完備。
やっぱ食べないと!
儲かる歌舞伎ビジネス(3)裏方さんがスゴい
続いて松竹の歌舞伎ビジネスその3、裏方さんがスゴい!
松竹衣裳株式会社
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11月中旬、東京では12月の南座公演に向け衣装さんたちが急ピッチ。
松竹衣装では歌舞伎で使われるほとんどの衣装を作っていて、作業をするのは30人の女性職人。
歌舞伎の衣装の特徴は?
>松竹衣裳の蒔田泰子さん、
片岡愛之助さんの弁天小僧の衣装。
1人1人の寸法に合わせて仕立てるので、次回の公演で別の役者さんが弁天小僧を演じる時にほどきやすいように針目が大きくなっている。
歌舞伎の衣装は役ごとに決まっている。
主役級のものともなればかなりの高価なものもあるそうなんですが、それを公演ごとに演じる俳優さんに合わせ手直しする必要があります。
なので生地を傷めずお直しがしやすいように針目は荒くするのが歌舞伎流。
藤浪小道具株式会社
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そして京都南座の小道具部屋で作業していたのは…
藤浪小道具の近藤真理子さん、
今、作業しているの下駄の裏にフェルトを貼る作業。
「フェルトはどうして必要?」
フェルトを貼るのは演出上のことだったり、役者さんのお好み。
お芝居の役柄によって同じ小道具でも微妙な違いがあるのも歌舞伎流。
例えば弁天娘女男白浪では「ダン」と踏み鳴らすのが見せ場なので、下駄の歯の部分にフェルトを貼らないのが定番。
一方、男役でも「スッスッスッ」と歩く旦那さんの場合は、フェルトを貼って音が鳴らないようにする。
さらに同じ役の同じ小道具でも使う役者さんによって全く違うことも。
例えば義経千本桜という演目で知盛という役が巨大な錨を持ち上げるクライマックス。
この錨、小道具さんの倉庫になぜかたくさんある。
実はこれ、役者さん別となっていて、松本白鸚さんや松本幸四郎さんが使う材質は木なんですが、右側の片岡仁左衛門さんが使う材質は発泡スチロールと木の組み合わせ。
錨の重みを表現したい松本白鸚さんと松本幸四郎さん、スピード感を出してダイナミックに表現したい片岡仁左衛門さんとこだわりがあります。
さらに今回取材した演目「封印切」で最も欠かせない小道具が封印された小判なんですが、これにも細かいこだわりがありました。
封印切りたての新しい小判なのに汚いわけにはいかない。
封印を切った時にお客様から小判がピカピカ光っているように見せるため、1枚1枚ゴシゴシ磨く。
さらに磨いた小判を包むという担当も。
堀本昭浩さんは小判を包んだ紙が破りやすいのように、
1cmくらいの切れ目を入れる。
ちょっとだけ切れ目を入れる。
こうすることで手元でバラっと封印が切れピカピカ光った小判がこぼれ落ちるんです。
役者さんをカッコよく見せるのに必死。
「歌舞伎には大勢の人が関わっているんだなと思いました。」
合理的に考えれば無駄なもの、非常に我々の世界では大事。
無駄なものを包み込んでくれる会社は松竹しかない。
松竹の歌舞伎ビジネス、快進撃はまだまだ続きそうですね、迫本淳一社長。
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