白ハト食品工業株式会社
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最初にやって来たのは大阪府守口市にある白ハト食品工業。
いらっしゃいませ。
お出迎えいただいたのは優しい笑顔が素敵な永尾俊一社長。
「芋は好きですか？」
大好きですね。
食べる芋より飲む芋の方が好き。
芋焼酎。
色んな意味でお芋が大好きな社長ですが、こちらはどんなさつまいもビジネスで儲けているんですか？
お芋のスイーツの専門店。
らぽっぽというブランドでチェーン展開をしている会社です。
こちらの会社「らぽっぽ」というさつまいもスイーツの専門店を展開。
東京の新宿駅やスカイツリー、さらに秋田駅や大阪駅など全国に21店舗あって、さつまいもを練り込んだ生地にりんごとさつまいものクリームを閉じ込めた「焼き立てポテトアップルパイ」やチーズケーキの下にほしいもを敷いた「甘熟ほしいもの濃蜜バスクチーズケーキ」などさつまいもに特化したスイーツの数々を売っている。
そんな白ハトの年間売上げは…
全部で60億円ぐらい。
なんとさつまいもだけで年間60億円。すごい！
しかし白ハトさん、ただオシャレなさつまいもスイーツを作っているだけじゃない！
実は60億円の売上げを支えるとあるバカ売れさつまいも商品を作っているんです。
それは…
大学いもはスゴく美味しくてリピートしてます。
大学いもを購入したんですけどスゴい自然で美味しいので。
白ハトグループのNo.1儲かりさつまいもスイーツが大学いも。
しかも自社の店頭で売るだけではない！
大学いもを大手のコンビニやスーパーに販売させて頂いております。
実は白ハト、特製の冷凍大学いもを大手のコンビニ、スーパー、回転寿司チェーンなどに卸している。
確かに最近、コンビニの冷凍食品売り場や回転寿司屋さんのレーンで大学いもを見かけることが増えたような。あれ、白ハトさんのおかげなんです。
なんと60億円の売上げのうち、半分以上の35億円がこの大学いもの売上げ。
しかし、いろんな大手チェーンがこぞって白ハトから大学いもを仕入れるのはなぜなのか？
うちの大学いもの1番の特徴は飴落ちしにくい。
飴落ち？
大学いもは作りたては飴がパリッとしているんですが、時間とともに飴が溶けて落ちていく。
そもそも大学いもはカットしたさつまいもを揚げて、その周りに水飴や砂糖などを配合した飴をコーティングして作る。
ところが時間が経つと水分や熱で飴が剥がれてしまいパリッとした食感と甘さが失われてしまうという弱点が…
そこで、
飴が落ちにくい大学いものレシピを開発しました。
実際に普通のスーパーで売られている大学いもと白ハトの大学いもをお皿に置いて常温で飴の落ち具合を比べてみると…
およそ2時間後、普通の大学いもは飴が落ちてお皿にべっとりとくっついちゃった。
しかし白ハトの大学いもはほとんど飴がお皿にくっついていない。
でも飴落ちしにくい大学いもはどうやって作っているのか？
宮崎県都城士の大学いも専用工場「霧島おいもファクトリー」で特別にそのヒミツを見せていただくことに。
こちらが大学いもを製造している工場になります。
まずは水で洗ったさつまいもを特注のマシンでカット。
その後、ホクホクの食感を生み出すため低温の油でフライし、さらに飴落ちの原因となる余分な水分を蒸発させるため高温の油で揚げ直しているのです。
そしてここからが1番大事な工程。
この先で飴のコーティングをしております。
「見せてもらえますか？」
この先はNGなんです。
なんと芋に飴をコーティングする工程は白ハト最大の企業ヒミツとのことで撮影NG！
会社の人間も一部の者しか見た事がありません。
「見せたら工場長どうなるんですか？」
クビになります。
これ以上のお願いは工場長の進退にも関わりそうってことで…
今度は永尾社長に直接交渉！
あの手この手で聞くこと10分。
「飴だったら見てもいいですか？」
飴だけですか？
飴だけ、じゃあ…
メディア初公開のこちらが白ハトの大学いもに使われている飴。
ちなみに揺らしたり持ち上げたりすると飴の水分量がバレるとのことで絶対に動かさないという条件でどうにかして撮らせていただいたもの。アメくないんだよ。厳しい！
絶妙な食感を支える飴落ちの防止技術が年間売上げ60億円のヒミツだったのです。
白ハトグループはおいもスイーツでがっちり！
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