ドローンを災害に役立てようという取り組みが広がっています。その現場を取材しました。

新宿区
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東京・新宿区にある新宿中央公園。

大勢の人が集まっています。

すると…
こちらにドローンが向かってきます。

集まった人たちの頭上にドローンが近付いてきました。

さらに、
訓練、訓練。

新宿駅周辺は人が殺到しており大変危険です。

みなさんは公園内の滝の方向に向かって進んでください。

先程までここに集まっていた人がまっすぐと移動し始めました。

これはドローンを使った避難誘導の実証実験。

首都直下型地震が発生した場合を想定し、交通機関の運行停止によって帰宅困難者が大量に発生した際、ドローンを使って安全な場所に誘導できるかを検証しています。


新宿区が地元企業や大学と連携し取り組んでいるこのプロジェクト。
ドローンの操縦を公園内で行い、公園から直線距離で400メートルほど離れた大学の校内に現地本部を設置。

ドローンに搭載したカメラを通して公園内の状況をチェックしていました。

こちらは新宿区災害対策本部です。

本日発生した地震の影響で鉄道各社はすべて運行を停止しています。

現地本部から発したアナウンスがドローンから流れる仕組みです。
新宿区の総務部、松田浩一さん、
都市部の特徴でもある帰宅困難者対策に取り組んでいるということでやっている。

実験を積み重ねながらいろんなエリアでも活用が出てくると大変ありがたい。

株式会社損害保険ジャパン
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ドローンの操縦を担当している背中を見ると…
保険会社の損保ジャパン日本興和の文字が。

実はいま損保ジャパンでは保険会社でありながらドローンの活用に力を入れています。
その部署があるのがこちらの部屋。

損保ジャパンが抱えるドローン部隊。

山奥の事故など調査が難しい現場でドローンを活用しようと5年前に専門部署を立ち上げました。

パイロットは自社で育成しており、現在6人所属。

全国各地で事故の調査を行っています。
損害保険ジャパン日本興和の保険金サービス企画部、早川晋さん、
最初はすごく不安だった。

地を走ってるのではなく空を飛ぶもの。墜落を考えたら。

「この部署には希望してきた?」
損害保険ジャパン日本興和の保険金サービス企画部、堤隆之さん、
いや、普通に移動です。

さらに、
こちらが当社が所有しているドローン。

20機のドローンを所有。

社内で全て揃えることで事故や災害があっても迅速な調査が可能となり、契約者へ素早く保険金を支払うことができるといいます。

実はいまこの取り組みが新たな広がりを見せています。
損害保険ジャパン日本興和の保険金サービス企画部、高橋良仁技術部長、
こちらは最新型の小型ドローン。

台風15号の調査で千葉に行って風水災における状況把握で空撮した。

こちらがその時の映像。


被災してブルーシートが掛けられた家がどこまでも広がっています。
実はこちら自治体が被害状況を把握したいと協力して撮影しました。
いまこうした自治体からの調査依頼が増加。
新たな活用の場が広がってきているといいます。
損害保険会社なので災害とは非常に縁の深い業種。

ドローンの技術も使いながら支援させていただければと考えている。
