
1月26日に都内のガソリンスタンドで撮影したレギュラー価格です。このように160円台の後半が多く、170円を超えるところもありました。

政府は価格の上昇を抑えるため石油の元売り会社に補助金を出すという異例の対策を1月27日に開始しました。
補助金の効果でガソリンは安くなるのでしょうか、現場を取材してきました。

"ガソリン補助金"スタート!
きょうの店頭価格は…?
都内のガソリンスタンドにやって来ています。今日のガソリンの価格はどうなっているのでしょうか。

ドライバーは…
ここは安いみたい。他は170円近いからきょうはこっちに来た。

こちらのガソリンスタンド「シンエネ八幡山SS」の店頭価格は1月27日はレギュラーが164円。1月26日により2円値下げしました。

シンエネ商事 八幡山SSの佐藤大所長。
きょうから国の補助金が出るということで実質1円ぐらいだがうちは2円値下げした。

ガソリン価格の全国平均は今週170円を突破。170円を超えたのはおよそ13年4ヵ月ぶりです。

だいぶ高い。2桁の時代を知っているので160円台、ハイオクだと170円を超えるとなるとかなり高く感じる。

松野官房長官。
ガソリンなどのさらなる高騰を抑えるための施策。

政府は価格の上昇を抑えるため石油の元売り会社に補助金を支給する異例の対策を決定。1月27日に開始しました。

エネオスなどの元売りは補助金を全額、卸売価格に反映させる方針です。

きょうは入れ替えもあったみたいだが、きょうはたくさん来てもらっているので、皆さん価格を待ってた部分もあるのかな。

1月27日から値下げに踏み切ったスタンドがある一方…
柏木大治記者。
こちらのガソリンスタンドではレギュラーガソリンの価格は166円と昨日と変わりませんでした。

テレビ東京が都内のガソリンスタンドの価格を調べたところ、1月26日に価格と比べ1月27日はほとんどのスタンドが価格の変更をしていませんでした。調査した20店中、17店が価格を据え置いていました。


なぜ店頭価格は下がらなかったのでしょうか。

店頭価格なぜ下がらない?
石油の流通に詳しい小嶌正稔教授は…
今回の措置はガソリンの値上げを防ぐもの。ガソリンの値下げをするものではない。

値段が下がっていなかった、同じだったというと逆に効果があった。

原油の調達コストが上がると石油の元売り会社からガソリンスタンドへの卸売価格が上がり、店頭価格が上昇します。

今回、国が元売り会社に対して1リットルあたり3円40銭の補助金を支給しました。卸売価格の上昇を抑える狙いです。ただ、あくまでこれ以上の上昇を避けるための措置で直接店頭価格が3円40銭下がるわけではないのです。

下がるどころか原油相場が上昇局面にある中では…
平均価格は基本的には上がっていくことになるだろう。

高い値段のところは下げない。安いところは続けられず上げていく。

トータルで平均すると上がっていく。

ガソリン価格のこの先については…
需要は3月末に向けて下がってくる。

いわゆる暖房のシーズンが終わるので本来はそこで下がるが、生産と供給、OPEC(石油輸出国機構)やウクライナなどの地政学リスクで先が見えない。
