PV Japan 2016
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6月29日から始まった「PV Japan 2016」。日本最大級の太陽光発電に関する展示会です。
107の企業や団体が太陽光に関する様々な商品を出展しています。
その会場にシャープ株式会社もブースを構えていました。
シャープ株式会社の太陽光の技術を活用した日本初の商品。
シャープエネルギーソリューション株式会社の河田亮さんは
市場をどんどん開拓していかなくてはいけない。この商品を担いで、私自身も販路を広げていってシャープの再生に少しでも力になれたら。
新商品の丁字型のスタンド、どんな商品なのでしょうか?
ソーラー充電スタンド<LN-CA2A>
そのスタンドは試験的に東京タワーのそばに設置されていました。
東京タワーの真下なんですが、半年前からこのようなスタンドが設置されている。これは上の丁字の部分が太陽光発電パネル。あそこで電気を作り、作った電気は蓄電器に貯め、日常的にはスマートフォンなどの充電に使われる。
太陽光を利用したスマートフォンの充電スタンドです。iPhoneやアンドロイド端末などのスマートフォンの他、USBを使えば様々な端末が充電できます。
さらに貯めた電気は夜間に照明として利用することもできます。
シャープ株式会社はこの充電スタンドを2015年から、都内3ヶ所で試験的に設置。外国人観光客を中心に人気を集めていました。
メキシコ人観光客は
素晴らしい。とてもいいわ!
1ヶ月で1,000人以上の利用があるなど、この充電スタンドは大好評です。
シャープ株式会社は8月から人が集まる場所や自治体への売り込みを始めることにしました。希望小売価格は250万円。(税別・設置費別)
太陽光事業
太陽光事業トップの笹岡浩執行役員。
充電スタンドはこれからのシャープ株式会社の太陽光事業に大きな意味を持っているといいます。
充電スタンドで面白さや利便性を提供し、もっと身近に太陽光を感じて欲しい。
国内の太陽光市場は電気の買取価格が下落したことから需要が低迷。そのため、シャープ株式会社の2015年度の太陽光事業の営業損益は約184億円の赤字となりました。
シャープ株式会社を買収した鴻海精密工業の郭台銘会長は一時は太陽光事業の切り離しも検討していましたが、突如、先月事業の継続を決めました。
笹岡浩執行役員は充電スタンドをきっかけに低迷する日本の太陽光市場に新たなマーケットを作りたいと考えていました。
充電スタンドの販路
充電スタンドをどんなところに販売していくのか、営業マンが集まり会議を開いていました。
展示会場にいた河田亮さんの姿もあります。
大学に充電スタンドがたくさんあると誘致になるのかな。
河田亮さん、充電スタンドは大学が学生を集めるためのPRになると考えました。
さらに販売先の候補には鉄道会社やコンビニエンスストアが挙がります。
河田亮さん
2007年にシャープに入社した河田亮さん。
周囲の社員が続々と退職していく中、なぜ残ることを決めたのでしょう。
全く不安がないといったら、うそになる。しかし私が選んだ会社、何とか育ててもらったという恩もある。
さらに河田亮さんにはある意識の変化が
今までは売り上げをあげていればいいと思っていた。「営業マンも利益を確保しながら売り上げも確保しないといけない」という意識の変化が大きい。危機感がない社員はいないと思う。
6月28日、充電スタンドに興味を持った専門商社「高島株式会社」の担当者が河田亮さんの元にやって来ました。
早速、商談に入ります。
充電機能はアンドロイド端末、iPhone3G以降の世代に対応している。
充電スタンドの将来性を感じてくれたのでしょうか?
高島株式会社の田中仰さんは
あらゆる可能性や魅力を取引先に提案できる商材。
取り扱いを検討してくれることになりました。
シャープ株式会社は太陽光事業の今年度中の黒字化を目指しています。
1年で黒字化が出来ないと鴻海精密工業から存在意義が問われないかと笹岡浩執行役員に尋ねると
しっかりと太陽光を育てる。シャープが今まで築いた1つの技術として、なんとしても黒字化を達成し、次のステップに進んでいきたい。