一流シェフの料理、食べたいけど時間がない、作りたいけど上手くいかない・・・。
そこで今日は調理家電で可能にする新サービスを取材しました。
シャープ株式会社
9月26日、シャープが発表した新サービス「ヘルシオデリ」。
シャープのウォーターオーブン「ヘルシオ」を使ってプロの料理人が作る味がそのまま楽しめるというものです。
シャープは今回初めて「食材の宅配」を手掛けます。
ヘルシオデリ

「ソイミートのファヒータ」はベジタリアンのプロが考案したメキシコ料理。
送られてきた食材をトレーの上に載せます。
調合された調味料もついてくるので食材を混ぜるだけで準備が完了。
肝心のレシピですがすでにヘルシオの中に入っています。
どういう仕組かというと、スマホを使って気に入ったメニューを注文すると料理に使われる食材が食品加工会社から自宅に宅配されてきます。
さらに人気レストランのシェフが作ったメニューのレシピのデータがインターネットを通してヘルシオに送られます。
「ソイミートのファヒータ」を選んで決定でいいんですね。あたためスタートを押します。
待つこと約18分で完成。
果たしてプロが作った味は再現されているのでしょうか?
試食した島田弘久記者は、
これはシェフが作った本物の味。
タイヘイ株式会社
食材を提供するのは埼玉県三郷市にあるタイヘイの工場。
カット野菜の製造販売のほか、調味料がセットになった食材キットを40年以上手掛けています。
現在、学校給食や飲食店など業務用が7割を占めていますがシャープと提携することで家庭向けの売上が伸びることを期待しています。
フレッシュデリカ事業部の三浦浩取締役は、
食材キットがもっとさまざまな販路で従来とは違うお客様に売れるんじゃないか。
このサービス、10月19日から開始予定です。
価格は1メニュー(2~3人前)で3,800円からで約10種類のレシピが用意されていますが、今後さらにメニューを追加する予定です。
シャープの長谷川祥典専務は、
食材キット宅配ビジネス業界は約2,000億円の市場があると思っている。その中で10%、約200億円の売上を目指したい。
パナソニック株式会社
家電を使って自宅でプロの味を味わえるサービス。
一足早く乗り出したのがパナソニックです。
2017年6月に発売した家庭用のコーヒー焙煎機「The Roast」。

この商品のユーザー向けにパナソニックは毎月自宅に有名産地の生豆を届けるサービスを始めました。

商品企画部の図師和彦さんは、
今回われわれとしては機器を届けるだけではなく、最高の品質の食材まで届けようとセットにしたサービス。
豆のパッケージにあるQRコードにスマホをかざすと、インターネットを通じてプロの焙煎士が作った焙煎の情報を取得することができます。
ロースト開始を押すと焙煎機にプログラムがいく。
焙煎機がスマホを通じてプロの焙煎士の情報を読み取り、その豆にふさわしい温度や風量を自動的に調節し焙煎してくれます。
コーヒーの美味しさは豆と焙煎で9割が決まるといいます。
試飲した吉田真樹子さんは、
香りが豊かで、すごいフルーティーな味がします。
焙煎機の価格は10万円と初期投資はかかりますが、豆の配送サービスは月額3,800円で1杯換算120円程度です。
現在100世帯の利用があるといいます。
インターネットにつながることによってリアルな情報をとることができるし、買ってからの楽しみも広がる。
家電とインターネットがつながることでプロの味がさらに身近になりそうです。
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