国内最大級のIT見本市「CEATEC(シーテック)」が開幕しました。
例年、巨大な会場に各社が最新技術を持ち寄りしのぎを削るイベントですが、今年は去年に続いてオンラインでの開催となりました。
そのシーテックで各社が相次ぎ公開したのがコロナ禍で進化を続ける非接触の技術です。
シャープマーケティングジャパン株式会社
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新型コロナの影響で今年もオンライン開催となったシーテック。
参加している企業や団体は300以上。
脱炭素や再生可能エネルギーといったテーマが見られる中、各社が特に力を入れているのがコロナ禍に欠かせない非接触の技術です。
今回特別に展示されている製品を体験させてもらうことに。
シャープマーケティングジャパンの石川順子さん。
直接画面に触れずに操作が可能なディスプレー。
操作してみると…
直接は触れなくても反応しますね。
シャープが独自に開発した非接触のディスプレー。指から出る微弱な静電気を感知、およそ5cm離れたところからでも画面操作ができます。
従来のものは1~2センチでしたが、近すぎると画面に触れる。
実験をした結果、5センチぐらいが操作しやすい距離。
今後、このディスプレーと去年から出品しているパーティション型の透明ディスプレーやマイク搭載のスピーカーシステムと一体化させる計画。
非接触のニーズに応え、新たな市場を開拓したい考えです。
店舗や空港や病院の窓口受け付けでも利用できる。
世の中にあるタッチディスプレー、そういったものを非接触のものに置き換えた需要を考えている。
一方、違ったアプローチで非接触の技術を打ち出しているのが京セラです。
京セラの研究開発本部、山本康司さん。
おはようございます。今日はどういったご用件でしょうか?
新たに開発したのは会話をリアルタイムで字幕表示するシステム「わかりやすい字幕表示システム」。
一般的なアクリル板に薄いフィルムを貼り付け、小型のプロジェクターで投影するだけでどこでも簡単に設置できるのが特長です。
また非接触のニーズから広がった無人レジの性能を高める技術も公開しました。
京セラの研究開発本部、戴暁艶博士。
商品を雑然と置いても、重なっても、手に持っても認識できる。
独自に開発した物体を認識するAIを活用。
6つの角度から商品の写真を撮り、商品の形状と合わせて名前や値段などの情報をAIに覚えさせるのが特長です。
新規10商品を登録する場合、既存技術だと4日間かかるが、当社の技術だと15分で済む。
これまでのシステムでは新商品を登録する際、全ての商品を認識しなおさなければなりませんでしたが、今回の技術では新商品の登録だけで済むといいます。
また色や形が微妙に違う生鮮食品も同一のものとして認識できるようになったといいます。
バーコードスキャン式だと一個一個商品をスキャンする手間と操作の時間がかかる。
1台のカメラとPCとディスプレーがあれば簡単に導入できるのでハードルが低い。