新型コロナの感染拡大が続く中国。中国では4月5日に確認された感染者が過去最多となりました。その最大の経済都市である上海では先月下旬以降ロックダウン、都市封鎖が続いていて、経済や市民生活への影響が日に日に大きくなっています。上海支局の菅野陽平記者に聞きます。いま上海はどういう様子なのでしょうか。
上海 終わらぬロックダウン!配給は鶏半身とキャベツ1玉
上海支局
菅野陽平記者
私もいま外出できないので今日は自宅のベランダから中継をしています。
後ろにはマンションが立ち並んでいますが、今はロックダウンで在宅率が上がっていて普段に比べると明かりがついている家が多い印象です。
繁華街も近いので普段この時間は車通りなども多く非常に賑やかですが、いまは完全に静まり返っています。
ロックダウンはいまだに続いていて長引くにつれ市民への影響、負担も大きくなっています。
4月6日朝の上海市内。いつもは通勤ラッシュで混み合う通りは防護服で身を包んだ人や白衣に身を包んだ医療関係者とみられる人が時折通るのみ。
上海全域を東部と西部に分け、先月28日から段階的に始まったロックダウン。
当初は5日未明に終わるとされていましたが、いまだ解除されていません。
上海市政府
オミクロン株は非常に感染が早く見つけにくい。
現在、上海での流行状況は依然として高水準で状況は非常に深刻。
4月5日に確認された感染者は1万7,000人を突破。増加の一途を辿っています。
政府は…
上海市政府
われわれはゼロコロナ政策を揺るがず堅持する。
あくまでゼロコロナ政策を徹底し、厳しいロックダウンを続けるとしています。
一切の外出が禁止される中、多くの市民を悩ませているのが食料の確保です。
上海支局
菅野陽平記者
こちらはネットスーパーの画面ですが、実際に見てみるとほぼ全ての店が営業停止になっています。一切注文を受け付けていません。
わずかに営業している店もあるものの多くは配送員不足のため届くめどが立たないのが現状です。
市では緊急的に食料の配給を実施。
こちらの家で配られたのは鶏が半身に1玉のキャベツ。
別の地区では乾麺に冷凍のまんしゅうなど4品が配布されていました。
一方でこうした配給が届かない人も。日系の商社に勤務する氏内健好さん。
上海在住
氏内健好さん
私のマンションでは配給なしという通知があって。
きのうの午後、有料だったら手配できると通知も来たので「当日中に配達できる」と聞いて注文したが現時点届いていない。
一方、仕事も長らく在宅勤務が続いているといいます。
上海在住
氏内健好さん
ロックダウンになる前からお客様の所には行ってはダメという会社からの指示があったのでずっとこもっている感じ。
仕事が本稼働できないのが苦しいところ。