常識を覆して大人気となったハンバーガーがあります。
その誕生の裏にはある戦略が隠されていました。
SHAKE TREE(シェイクツリー)
[blogcard url="http://www.shaketree2011.com/"]
東京・墨田区にあるハンバーガーショップ「SHAKE TREE(シェイクツリー)」。
どのハンバーガーも1,000円以上。高価格にも関わらず連日大盛況です。
食べているのは普通のハンバーガーに見えますが、
斬新ですね。
それはもうハンバーガーじゃないと思う。
興味しかないですね。
店の人気を支える看板メニューがパンはついておらず、肉と肉で野菜を挟んだ常識外れの一品です。
ワイルドアウト
週末の昼時、30人以上の行列ができる「SHAKE TREE(シェイクツリー)」。
宣伝はほとんどしていないのに多くのお客様がSNSや口コミを聞きつけ訪れるといいます。
その口コミ人気を支える大きな原動力となっているのが店の看板メニュー「ワイルドアウト(1,450円)」です。
パンを使用せず、肉と肉で野菜とチーズを挟んだワイルドな肉々バーガーです。
トッピングで肉を増やすとハンバーガーというより、肉タワーといった感じです。
お客様は、
すごい肉々しくておいしい。なかなか他だと食べられない。
パンを使用していないため一番重要となるのがビーフパティの硬さと食感です。
店員は、
ステーキとひき肉のハンバーグの中間みたいな食感。口に入れた時に肉を食べているという感じが挽肉だけだと弱い。
通常、使用する挽肉に荒く切った塊肉を混ぜ合わせます。こうすることで肉本来の味を楽しめる食感と食べ進んでも崩れない絶妙な硬さを同時に実現しています。
しかし、パンがないためパティから肉汁が滴り落ちて袋の中へ。添えられているポテトにつけて食べる人もいるといいますが店のおすすめは、直接飲むことだそうです。
お客様が肉汁を直接飲む光景は店のいたる所で見ることができます。
木村雄太オーナー
いまや店の代名詞ともなったワイルドアウトですが、実は店のオープン当時からあったメニューではないそうです。その理由を木村雄太オーナーは、
店を出した時点が100点ではなく、お客様のわがままを聞く中で商品提供と共にお客様と話しながら営業する。
オーナーの木村さんは「お客様のどんば注文も受ける店」をコンセプトにシェイクツリーを開きました。
そのため、オープン当初は通常のメニューだけでしたが、お客様の様々な注文を受け入れて頂けるだけでワイルドアウトのような常識外れのメニューが生まれていったそうです。
人気店となった今でも、このスタイルは変わらず常連客はメニューを一度も見たことがないうといいます。
何バーガーにします?
いつもの。
ちょっとあまり重たくない感じで、
作っているのはメニューにないオリジナルバーガー。パティの上にオニオンリングを押せてピリ辛ソースで味付けしています。
お客様に気分や調子を聞き、好みに合わせて作っているそうです。
男性のお客様は軽めという注文でしたのでパティの上に少しの野菜とチーズ、タルタルソースをかけただけのもの。もはやハンバーガーというよりハンバーグと言ったほうが正しい気がします。
常連のお客様は、
ここに来るようになってからファーストフードのハンバーガーを食べていない。
木村雄太オーナーは、
ハンバーガーの枠組みを広げたくて、こういう物もハンバーガーだよという紹介ができればと思っている。
お客様と一緒に育っていく店から、今度はどんなバーガーが生まれるのでしょうか?