洗濯した衣類を全自動で折り畳める世界初の家電として話題となったランドロイド。
これを開発していたベンチャー企業のセブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズが4月23日、破産手続きの開始決定を受けたと発表しました。注目を集めていたベンチャー企業に何があったのでしょうか?
セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ株式会社
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午前11時。
本日、東京地方裁判所に対して破産手続きの申し立てを行いました。
高度なロボット技術を誇るベンチャー企業はなぜ破産に追い込まれたのか?
ランドロイド(laundroid)
2015年。
ランドロイド、世界初の洗濯物折り畳みロボット。
世界で初めて全自動で衣類を折り畳むことができる家電「ランドロイド」を発表。
Tシャツを入れて3分後…
Tシャツが折り畳まれて出てくるというものです。
2018年4月、阪根信一社長はWBSの取材に対してこう答えていました。
未来はやってみないとわからない。
誠実な精度の高い計画。それを一生懸命やりきる。
しかし、
課題が山盛りや。
ランドロイドは当初、2017年度内の販売を目指していましたが、技術的な問題が発生したことで発売を延期。
開発に多額の資金を投じたことなどで設立当初から最終赤字が続いていました。
2018年、セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズは提携先のパナソニックと大和ハウス工業から合わせて10億円を調達しましたが、結局ランドロイドの発売の見通しは立たず…
破産手続き
4月23日、東京地裁から破産手続きの開始の決定を受けました。
負債総額はおよそ22億5,000万円に上るということです。
4月23日、阪根社長は取材に対し、
残念ながら資金調達でつまづいてしまったが技術が素晴らしいことは一点の曇りもない。
新たなスポンサーに事業をしっかり引き継ぎたい。
セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズはほかにも睡眠サポート器具を開発・販売していますが、今後この事業は他社へ譲渡する予定です。
しかし、ランドロイドの今後については未定となっています。
世界初の家電として期待された全自動衣類折り畳み機。果たして発売される日は来るのでしょうか。