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[がっちりマンデー] 大手に負けない!一芸がスゴい家電メーカー!(1)[株式会社千石]

2019年5月19日

大手に負けない!一芸がスゴい家電メーカー!

株式会社千石

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まずやって来たのは兵庫県加西市。

山間のかなりのどかな場所にある千石という家電メーカー。

失礼ながら聞いたことがない社名ですが…

開発担当の高橋弘真さん、本当に儲かっているんですか?

がっちりと儲かってます。

千石さんががっちり儲けている一芸家電とは一体!?

こちらのトースター。

アラジン グラファイトトースター

千石の一芸家電はトースター。

なんだかちょっとレトロな可愛いデザイン。

アラジンという名前のトースターが通常1年で10万台売れれば上出来なトースター業界で発売開始から4年でなんと75万台、売上げ150億円とかなり儲かっている。

でもパッと見、そんなにスゴそうには見えないこのトースターがかなりのスゴ腕らしい。

その実力は比べてみれば分かる!ということなので実際に普通のトースターと千石のアラジンを使って焼き比べて見ることに。

中にパンを入れてトーストスタート!

アラジンはスイッチを入れた瞬間に明るくなりました。これは一目瞭然です。

そして2分後、パンを出してみると、アラジンのは超こんがり!

焼き加減がまるっきし違う。

もう分かりますよね、このトースター、アラジンのスゴさはとにかくよく焼けること。

でも高橋さん、なんでそんなに焼けるんですか?

これが秘密になります。

なにやら高橋さんが取り出したのはグレーのペラペラな物体。

これがヒーターになります。

0.2秒で1,300度になるグラファイト。

グラファイトヒーター

千石のアラジンはヒーターが違う!

普通のトースターはニクロム線という鉄をぐるぐる巻きにしたヒーターを使っていますが、アラジンのヒーターはグラファイトという秘密の素材でできています。

これニクロム線が20秒かけて800度にまでしかならないの対し、たった0.2秒で1,300度になるというスゴイやつ。

実は元々ベルファイトとは人工衛星はやぶさにも使われている金色の部分の素材でした。

その高熱にも耐えられる素材に注目した千石が改良を重ね、ヒーターを独自開発したんです。

このグラファイトヒーター、千石だけの特許技術。

つまり世界でここでしか作れないものってワケ!

上野工場

本社の横にある工場にお邪魔すると、トースター用のグラファイトヒーターを大量生産中。

昆布みたいなシートがグラファイトヒーターの元になるグラファイトシート。

炭素が素材のグラファイトシート。これに、

電気が流れにくいようにスリット(切れ目)を入れることでより強い熱を発する。

電気を普通に流しても熱をあまり発さないグラファイトですが、切れ目を入れることによって電気抵抗を増やし、0.2秒で1,300度まで上がるんだとか。

反射板

さてヒーターもスゴい千石のトースターですが、それ以外の場所にもパンを美味しく焼くためのこだわりが詰まっています。

反射板の形状なんですけど、天面の形を決めるのに苦労した。

トースター内部の反射板の形状。

通常のトースターだと平面なところが、アラジンのは丸く曲がっている。

これはなぜかというとグラファイトヒーターは強い熱をまっすぐ二方向にしか出さない。そのため反射板が平面だと熱が1点に集中してしまいパンに焼きムラができてしまう。

ここで高橋さん、トースター内の反射板を丸くアールにし、熱を分散させる作戦に。

何度も何度も角度を調整し、丁度よい焼き加減になるかどうか毎回毎回、パンを食べ続けてチェック。試行錯誤すること半年、高橋さんはようやくr230というベストなカーブを探り当てました。

パンを1日60枚焼き続けてました。

パン漬けの生活で正直嫌になりましたね…

グラファイトを搭載した魔法のトースターで年商160億円まで成長した千石。

今後もますます、

千石はグラファイトでがっちり!

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