儲かる穴④ の穴
音を変える謎の筒&穴
愛知県岡崎市にあるセキソー。
セキソー
山田昌也社長

よろしくお願いします。
お出迎えしてくれたのは山田昌也社長。
番組スタッフ
穴で儲かってますか?

セキソー
山田昌也社長

会社の売上げは180億円。
これまた結構デカいビジネス!
で、その儲かっている穴とは…
セキソー
山田昌也社長

こちらになります。
出てきたのは普通の自動車!?
セキソー
山田昌也社長

こちらの部品になります。
番組スタッフ
コレは何ですか?

セキソー
山田昌也社長

ポーラスダクトという製品です。
このポーラスダクトという黒い物体がセキソーの儲かる穴。
で、この穴を使っている車というのが…
セキソー
山田昌也社長

トヨタの高級車の車、レクサス、BMWについてます。
まさに世界の名だたる高級車ブランドがセキソーのポーラスダクトを付けているというから、これは確かに儲かりそう。
しかし、この穴、そもそも何の穴なのか?
セキソー
山田昌也社長

エンジンの騒音を小さくする!
車のエンジンはダクトと呼ばれる管から空気を吸い込む時、どうしても大きな音が出てしまうのですが、これを付けるとそれがうるさくなくなるという。
ということで一般的な車に付いているプラスチックダクトとポーラスダクトで周囲の音を聞き比べ。
確かに全然違う!
社長、なんでこんなに違うんですか?
セキソー
山田昌也社長

大事なのはコチラの穴です。
非常に小さな穴が無数についてます。
コレが大事。
山田社長によるとポーラスダクトの筒の表面にある小さい穴、この穴がうまく音を吸い込んでくれることでうるさくなくなるんだとか。
ではコレを実際のエンジンに使うとどうなるのか?
普通のダクトが付いたエンジン音とポーラスダクトが付いたエンジン音を聞き比べてみます。
開発チーフの高尾秀男さん、聞き比べにはポイントがあるそうで…
セキソー
高尾秀男さん

従来のプラスチックダクトの音は加速する時にあー、あー、うーーんって聞こえます。ポーラスダクトはファン、ファンという音になります。
番組スタッフ
なるほどめちゃくちゃうまいですね。

セキソー
高尾秀男さん

長年やっております。
では、ポイントを気に注目しながら聞いてみましょう。
まずは普通のダクトが付いたエンジン音。続いてポーラスダクトが付いたエンジン音。
皆さん、違いわかりましたか?
結構、微妙な違い…
けっこう音が出ていますが大丈夫ですか?
セキソー
山田昌也社長

運転手に気持ちよく乗ってもらいたい。
音は小さくするのではなくて、イヤな音を消していい感じにするのが大事。
でも、このいい感じにするのがかなり難しい。
穴作りの現場を覗かせていただくと…
セキソー
山田昌也社長

ポーラスダクトの穴を作る素材です。
出てきたのは何やら布のような物体。これをなんかメチャクチャ刺している!
セキソー
山田昌也社長

最適な穴にするためにこの針をどれだけ打つかで調整!
番組スタッフ
どれだけ打つんですか?

セキソー
山田昌也社長

えーっと、相当打ってるんですよ…
どれだけ針を打っているからは言えませんが、これ針の大きさも刺す回数もきっちり決まっていて、その数によって音がガラっと変わるんですって!
学校で音楽の時間に吹くリコーダー。あれも指で塞いで穴の数を変えることで音を変えていますよね。ざっくり言うとあれと同じ仕組み。
セキソー
山田昌也社長

セキソーはダクトに穴を開けてがっちり!