こちらに並んでいるのは全てスーパーで売られているレトルトカレーです。

お馴染みのものもありますし、ちょっと贅沢な具材を使った高級路線のものもあります。
さらに糖質75%オフと書かれています。

こうした糖質のオフのものもあります。
ひとくちにレトルトカレーといってもさまざまな味やテイストのものがあります。
実はこちらをご覧ください。

カレーのルーとレトルトカレーの市場規模を表したものです。
2017年に初めてレトルトカレーがルーを上回ったということです。
進化するレトルトカレーの市場で一体何が起きているの取材しました。
株式会社セブン‐イレブン・ジャパン
[blogcard url="http://www.sej.co.jp/index.html"]
セブン&アイホールディングスが5月2日に開いた発表会。
セブン-イレブン・ジャパンの商品本部、羽石奈緒さん、
「本格的なのにこの値段」という驚きを商品を通じて味わってもらえたら幸い。

プライベートブランドの最上級ブランド「セブンプレミアムゴールド」でハンバーグやビーフカレーなど4商品をリニューアル。

冷蔵商品のため賞味期限の長い一般的なレトルト食品とは少し違いますが原材料や製法を見直し、より専門店の味を目指したといいます。
アンガス牛を使った「金のビールカレー」は今回で8回目の改良。
味はどう変わったのか?
従来のものと新しいビーフカレーを食べ比べします。

まずは従来品。

そして新商品は…

肉の食感が全然違います。従来のものは肉は大きくカットされているが「スジ感」が残っている。

新しいものは肉の存在感があり味わいがある。

今回、煮込む前に牛肉を焼く工程を追加し、肉の旨味を閉じ込めたといいます。

また玉ねぎの量を増やし、じっくり炒めることで自然な甘みのルーを実現しました。

セブンプレミアムシリーズは2017年度1兆3,200億円を売り上げ好調を維持。

ただ、その状況に安心はできないといいます。
お客様は今の商品に慣れてしまう。味覚の変化に合わせた商品作りを意識。

金のビーフカレーは5月29日に販売し、価格は386円。
従来と容量は変えず12円安くしました。
今のレトルトカレー市場の拡大は大きな追い風になるといいます。
働く女性の増加や核家族化を考えると手軽においしい商品が食べられるセブンプレミアムやゴールドの商品は需要が高まると思う。

レトルトカレー
カレー市場ではカレールーの購入額が減っているのに対しレトルトカレーは増加。
2017年、ついにレトルトカレーがカレールーを抜きました。

スーパー「マルエツ流山おおたかの森店」で聞いてみると、
カレーは基本、レトルト。食べる人の好みが違うから1人分ずつ違う味が欲しい。ちょこっとずついっぱい食べたい。

レトルトの方が最近多い。子供が塾に行きだして帰りが遅かったりするので急なときでもすぐ出せる。店で食べるのと変わらない感じなのもレトルトが増えた要因かと。

これまでレトルトカレーは簡単に作れることが最大の特徴でした。
しかし今、レトルトを選ぶ理由はそれだけではなくなっているようです。
エスビー食品株式会社
[blogcard url="http://www.sbfoods.co.jp/"]
エスビー食品が2月に発売したのは少ないカレーです。

中身は75グラムと従来品の約3分の1しか入っていませんが、そこに狙いがありました。

6つの味から好きな味を複数選び、あいがけにして食べるなど一度にいろいろな味を楽しみたいという要望に応えました。

ハウス食品株式会社
[blogcard url="http://housefoods.jp/"]
一方、20年前に比べてレトルトカレーの種類を倍増させているのがシェアトップのハウス食品です。

2月、22種類目となる最新作を発売。
唐辛子やパセリなど6つのスパイスを振りかけて食べるスパイスフルカレーです。

ハウス食品グループ本社の前澤壮太郎広報課長は、
なかなか家で「スパイスを砕いて油で炒る」ということはできないと思う。自分でできないような調理法を使ったカレーがレトルトで簡単に食べられるので、そういうお客様の需要は満たしていると思う。

主な客層はグルメに対する意識が高いとされる30代から40代の女性。

外で本格的なカレーを食べ慣れているお客様が家でも食べたいカレーは何かと考えて開発したといいます。
試食した坂本圭さん、
美味しい。スパイスが食感があって、香りが鼻を抜けている。香り高いカレーです。

これまでになかった食感が人気となり発売から約1ヶ月で目標の1.5倍の40万個が売れました。

今後も市場は拡大すると見込んでいて、「スパイスフルカレー」は年間3億円のを目標に掲げています。
レトルトカレー市場が飽和状態という認識はない。各メーカーが工夫を凝らしてお客様の期待以上のものを提案していくことが今後も重要。私たちもそこを目指している。
