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[WBS] セブン「最後の空白地帯」進出!沖縄戦略のカギは!?

2019年7月10日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

コンビニ大手の三つどもえの戦いが始まります。その舞台となるのは最大手のセブン-イレブンが7月11日、新たな店舗をオープンする沖縄県です。

実はセブン-イレブンにとって沖縄県は国内唯一の空白エリアでしたが、ついに全国制覇を果たすことになります。

ライバルとなるファミリーマートとローソンは地域密着の戦略で沖縄での地盤を固めていますが、セブン-イレブンはどう立ち向かうのでしょうか。

株式会社セブン-イレブン・ジャパン

[blogcard url="https://www.sej.co.jp/"]

青い海が輝く南国の島、沖縄県。

ここで7月10日、ある記者会見が開かれました。

セブン-イレブン・沖縄の久鍋研二社長、

あす7月11日朝7時、14店の同時オープンをする。

沖縄進出

コンビニ最大手のセブン-イレブンが発表した沖縄進出。

7月11日から那覇市内を中心に14店舗がオープンします。

1973年、セブン-イレブン・ジャパンの創業以来、長らく空白地だった沖縄県。進出にあたってセブン-イレブンはある戦略を掲げています。

今回は内地の味を多く入れさせてもらった。

販売する商品のほとんどは本土で売られているものと同じだといいます。

本土の味を沖縄に持ち込むのには理由があります。

セブン-イレブンオリジナル商品、蒙古タンメンを買おうと思っている。

おいしいという情報だけは来るが手に取れなかった。楽しみ。

お客様の声を聞いた中で内地で食べたああいうものが食べたい。

テレビで見た金のハンバーグが食べたい。こういう声がすごく多かった。

インフラ整備

店舗の出店には専用工場で作った製品を素早く配送できる体制づくりが必要です。

本土からの陸送が不可能な沖縄ではインフラを県内で整える必要があり、今回は専用の工場を設けることでどこでも同じ味を提供できるようにしました。

また、こんなところにもセブン流が…

お客様の中で商圏といわれるいける距離はどんどん小さくなっている。

お客様にとって本当に便利か必要か考えながら将来どういった店舗の配置をしていくか考えるのが町づくりだと思う。

ドミナント戦略

セブン-イレブンはこれまで各地で出店する際に特定の地域に集中して店を出す「ドミナント戦略」を用いてきました。

今回、セブン-イレブンが出店する14店舗の場所を見てみると那覇市を中心にまとまっています。

この集中出店方式でセブン-イレブンは5年間で250店舗に拡大させる方針です。

「本気度は?」

もちろん100%。

それくらい私たちは沖縄のマーケットに魅力を感じている。

人口や国内外からの観光客の増加などを背景に沖縄県内のコンビニの販売額は9年連続で増えています。国内の他のエリアと比べても伸び率は大きく、全国でも数少ない成長市場です。

そんな沖縄ですが、人口10万にあたりのコンビニエンスストアの数は38.6店と全国で3番目に少ない状態です。しかし、今回セブン-イレブンが進出し、目標に掲げている250店舗が加わった場合、55.9店となり東京を抜き、全国3番目のコンビニ激戦地の仲間入りをするkとおになります。

その第一歩となるセブン-イレブンの進出。

地元の商店は…

「セブン-イレブンが進出する影響は?」

多少なりともある。厳しい。

僕らには驚異になる。

株式会社ファミリーマート

[blogcard url="https://www.family.co.jp/"]

一方、ライバルたちはこの動きをどう見ているのか。

1987年に進出している最古参のファミリーマートは現在、離島を含め出店数が325と沖縄県内で最大勢力です。

沖縄ファミリーマートの野崎真人社長、

沖縄は人がいる所がぎゅっと集まっているのでファミリーマートももちろん、ローソンや他業態のドラッグストア、スーパーマーケットと多種多様な店がたくさん建っている。

セブンが挟み込んで、どんどん競合店をつぶしていくのはなかなか厳しいのではないかというのが正直な感想。

本土の戦略を沖縄に持ち込むセブン-イレブンとは対称的にファミリーマートが推し進めているのは地域密着型の店舗運営。

店内を見ると「ポーク玉子おにぎり」やゴーヤチャンプルー弁当など沖縄県ならではの商品が目立ちます。

食品を沖縄の味に近付ける戦略でおよそ20年かけて惣菜の7割を沖縄オリジナルのものに変えてきました。

また飲食店の割引券などを発行するスタッフ限定の優遇制度を4月から採用し、働き手の確保につなげています。

本当に人材難。

いよいよセブンが来るが、うちとしては加盟店と共に正々堂々と正面から一生懸命戦っていきたい。

本島内に232店舗を展開するローソンの店内にも「沖縄そば」や「島とうふ」など沖縄グルメが並んでいました。これは地元のスーパーと共同開発したプライベートブランド商品。50品目を取り揃え、地域密着戦略に力を入れています。

さらにローソンやファミリーマートの沖縄での運営は地元企業の出資率が半分以上にあるのに対して、セブン-イレブンの株主構成は100%小会社のみ。

ここにも本土戦略と地域密着戦略の違いが表れています。

沖縄・従業員・オーナーと一緒にやることがコンビニとして認めてもらえる初めての部分。

7月10日のセブンの記者会見ではセブン-イレブン・ジャパン側から加盟店オーナーへ店舗のカギの引き渡し式も開かれました。

社会問題となっている24時間営業などについて記者から質問が飛ぶと…

「本部とオーナーの問題・プレッシャーは?」

セブン-イレブンファンが応募してくれたので、心配しても進めないので、前に進むしかない。

逆風にさらされる中、沖縄初進出を果たしたセブン-イレブン。

沖縄での三つどもえの戦いに注目が集まります。

当然、勝つつもりでやっている。

ライバルは地元に根付いたコンビニ。接客サービスもレベルが高い。

それ以上のものを沖縄の人が喜んでもらえるものを作っていこうということで、セブン-イレブンとして絶対的な味・クオリティーを追求したものができるようになった。

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