株式会社SCRAP
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リアル脱出ゲーム制作のウラ側大公開
年間40本以上もの新作リアル脱出ゲームを開催し、お客さんが殺到しているスクラップ。

一体どうやって作っているのか?

そこでスクラップの本社で行われている制作現場を見せてもらうことに。


今日は面白いルーム型ゲームを作ろうぜ会議です。

リアル脱出ゲームの作り方 その①「どういうゲームにするか決める」

今回はスクラップの謎クリエイター3人が集まって今までにない新しいゲームを作ろうというブレスト会議。


進行を務めるのがNo.1のヒットメーカー、山本渉さん(29歳)。

さて、どんな風に決まっていくのか?

すると、
ドラゴンの体内みたいな。

最終的に心臓を見つけて刺したら成功みたいな…

さらに、
実際、授業やるとかね、1時間。

授業の裏でもみんな手紙回しあって謎解いてるんでしょうね。

コンテンツディレクターの武智大喜さん、
でも、授業はちゃんと聞かないといけない。

マルチタスク脱出ね!

素人が聞いているだけじゃ何のことだか分からないんですけど…

とにかく思いついた設定をポンポン出し合っている3人。すると突然、山本さん、黙って考え込み始めた。

そして、
意外とこれ位の広さでも迷路作れたりすんですかね!

60センチ幅くらいで壁があって。

目隠しされて迷路の四隅とか六隅にやられたら結構嫌ですよね。

あと世にも奇妙な物語であった気がするんですよね。

ミノタウロスが出てくる迷宮の話。

ミノタウロスが見ている方向に実は出口があった。

逃げないで見なきゃダメだった。

ミノタウロスの背中に謎解きの情報があったりとか。

迷路というキーワードをきっかけに目隠し、怪物、ミノタウロスのなどゲーム全体の世界観とストーリーがざっくりまとまって、1時間ほどで会議は終了。


リアル脱出ゲームにはこういう風にゼロから考えるものがあれば、

心臓を捧げよ!

あの巨人たちを倒して!

コラボすることも。

東京メトロさんとコラボしたりとか、大きな遊園地とコラボしたりとか、これが結構儲かる。



特に最近人気のコラボがホテル。

例えばこちらの脱出ゲーム「夜明けの来ないホテルからの脱出」。

東京ドームホテル内で謎解きができるとあってゲームチケット付き宿泊券はほぼ完売状態!


スクラップの人事総務マネージャー、獅子元孝生さん、
ウハウハですね!

ゲームチケット付き宿泊料金、2万4,000円~3万5,000円。

「稼働率は?」

株式会社東京ドームホテルの営業企画課課長、清水学さん、
90%を超える稼働率で予約が取れない。

「お互いウィンウィン?」

がっちりです!

さて、どういう脱出ゲームにするか決まったら、次に行うのが、
実際に謎を作っている。

リアル脱出ゲームの作り方 その②「謎をつくる」
入社5年目の荒浪祐太さん(30歳)は謎を作らせたらスクラップの中でもピカイチと呼ばれるほどの謎クリエイター。


「大学は?」

東大です。

テレビにもよく出てるアナザービジョンの1期生。

東大の謎解き制作集団アナザービジョンの1期生。

どうやって謎を作っているのか?

アイデアノートをつけているので、これ撮られたら本当にまずいですね!

入社して4年間の思いついたものを全部書くようにしてるんですけど。

そこで今回、超特別にほんの一部だけ見せてもらえることに。それがこちら!

「12345679*9*3で『サンキュー』。」

どういう意味なんでしょうか?
12345679×9×3、掛け算の式で表されるあいさつは?

3が9個でサンキュー。

凄すぎる!
そしてストーリーと謎ができあがったら、

今日は第1回のデバックにお越しいただき、ありがとうございます。

リアル脱出ゲームの作り方 その③「デバッグ」

内容を知らないスタッフに試してもらい、答えが間違っていないとか、2つあったりしないかなど、第3者の目で確認してもらう作業のこと。

青と赤を同時に押すと紫になるんじゃ?

ピッ

カギ7は謎の答え。

とにかく大事なのは謎解きの難易度。

簡単すぎても達成感がないし、難しすぎて全然先に進めないとつまらない。

制限時間ギリギリで残り1問解けないくらいがベストの難しさなんだとか。

デバッグ終了後の反省会で話し合われたのが…

コンテンツディレクターの染川央さん、
どう売っていくかですよね。

もともと30分?

考えていたのは6人30分でした。

今回企画したゲームは6人30分で脱出ゲーム2部屋分使うという大掛かりなもの。

このゲームに対し店舗の運営側からは…

店舗マネージャーの有田悠真さん、
潤滑的に2部屋同時開催は成り立たない。

何が成り立たないんですか!?

プロデューサーの瀧澤悠さん、
結局6人だと1部屋開いてる状態になる。

採算取れないってことですよね?

8人で頑張ってみる?

面白さとビジネスの両立、難しいですね。
こうしてリアル脱出ゲームのストーリーや仕掛け、謎の1つ1つが決まったらようやく実際の店舗にセッティング。


そして新しいリアル脱出ゲームができあがったら、スクラップではほぼ毎回行われるあることが…

それは、
加藤社長がお店にやってきた。

新ゲーム開催直前に行われるのは加藤社長チェック。

リアル脱出ゲームの作り方 その④「加藤社長チェック」
ほぼ全てのリアル脱出ゲームを毎回見る。

本番と同じ環境でテストプレイヤーを入れて行うこの加藤チェック。

特に見ているのが謎解きの進み具合。

グルグル見て回る加藤社長。すると、
Ⅳの扉って開けてないよね。

Ⅳの扉なんて誰も開いていない。

30分経過。

ゲーム開始から30分経つのにほとんどのテストプレイヤーが半分しか解けていない事態に!

どうやらデバッグ時に想定していた以上に難易度が高かったようだ。

加藤社長、すかさず、
〇〇の問題を減らすのは必須。減らし方も考えようか?

なんとオープン前日に問題の修正。

さらに加藤社長が見ていたのが、
「こちらへどうぞ。」
脱出成功。

脱出に成功すると別室に移動し、そこでエンディング動画を見るという流れ。


加藤社長、一体何を考えているのか、すると…
向こうでエンディング見るの無しにする!

なんとエンディングも変更!

「終わった」「ドーン」っていう感じが出なかったんで。

じゃあ、やめよっかっていう。

リアル脱出ゲームで大事にしているのはお客様の一体感。
ぷく~。

クリアした人から先に帰っちゃうと一体感がなくなると判断し、変更することに。

でも、
「明日までに間に合う?」
もちろん。

じゃあ、行ってまいります。

この後、夜通し修正が続いた…
オープン初日。

お客様が入ってきたってどんどんどんどん入ってくる。
なんと1枚3,300円のチケット初回80枚分が完売。

さらにみんな真剣にプレイ!
加藤社長、気になるのは修正した謎の難易度。
ゲーム終了。

すると、
どのようにすればこの壁を攻略することができたのでしょうか。

この声、加藤社長。なんと飛び入りで謎解きを解説。

さらに、
脱出成功したチームは9番、13番、14番、15番。おめでとうございます!

エンディングもみんなで迎えるスタイルに変更したことで一体感も生まれ無事に終了。
脱出できてスゴい嬉しい。

楽しかったです!

「脱出できました?」
あと1歩でした。

お客様の反応も上々。

めちゃくちゃ良くなっててびっくりしました!

スゴい良い公演になると思いますね。

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