ロシア銀行"混乱"経済制裁で…!SBIバンクは代替送金を準備
国際社会からの制裁の圧力が高まる中、混乱しているのがロシア国内の企業です。
28日にロシアのある銀行は朝から緊急の会議を開いていました。
ロシア中央銀行への制裁がどうなるか誰も分からない。
どんな制裁なのか明らかになるのを待っている。
円やドルからルーブルへの換金で流動性が確保できていればよいが、そうでなければ融資を一時的に止めることになる。
日本のSBIホールディングスの小会社であるSBIバンク。日系企業やロシアの中小企業などを顧客に持っています。
いま懸念しているのが…
SBIバンクの藤井脩祐さん。
これからの情勢次第だが全ての金融機関がSWIFTから排除される可能性も考えている。
通常、ロシアから国外に送金する場合、いくつかの銀行を中継することになります。その際、送金情報をやり取りするのに必要なのがSWIFTです。
仮にロシアの銀行であるSBIバンクが制裁の対象となり、このSWIFTのシステムが使えなくなれば国外への送金が難しくなります。
そうした万が一の事態から顧客を守ろうとある準備を進めていました。
SBIバンクとして代替手段をとっている。
SBIバンクが自分の口座を欧州の大手銀行に開設して送金指示する。
SBIはまずヨーロッパの中継銀行に口座を設立。この銀行にSWIFTを介さず送金情報を手入力して送ることで、この口座からの送金を指示することができるという仕組みです。
SBIは去年末からこのSWIFTを使わない送金方法を毎週1回試していて、通常の決済より時間はかかるものの送金はできているといいます。
最悪のケースを考えて代替手段を作った。
早く停戦合意して少しでも金融制裁が解除されて、民間企業のビジネスの往来がしっかりできる状態に戻ってほしい。