冬の味覚のひとつが牡蠣です。
2個から3個食べればお腹いっぱいになる不思議なカキフライのヒミツを取材しました。
割烹 三友
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東京・人形町。ある平日の午前10時30分、ランチ時にはまだ早いですが行列ができています。
創業47年の三友。とんかつで有名な店です。
しかし、
「今日は何を目的に?」
カキフライ。
とんかつ店のカキフライ?
しかしこれがスゴかった!
カキフライ
この季節、店のメニューはカキフライ定食のみ。
しかも限定50食。
11時の開店前にはすでに50人近くが列を作っていました。
11時の開店で店に入ると早速注文です。
「2個」と「2個」で。
「3個」で。
果たしてカキフライの2個や3個でお腹がいっぱいになるのでしょうか?
出てきたのは握りこぶしサイズのカキフライです。
2個の定食は1,080円。(3個1,400円)。
一般的なカキフライの大きさと比べると二回り以上の大きさ。中にはたくさんの牡蠣がぎっしり詰まっています。
お客様の中には女性の姿もあります。特大サイズにもかかわらず、みんな夢中になって食べます。
最高に美味しい。その言葉しかない。
今まで食べいたのとは違う。食べ応えがあるし。牡蠣のシーズンには最低でも1回は来たい。
開店15分後には売り切れ御免。
伊藤眞弘さん
厨房を仕切るのは2代目店主の伊藤眞弘さん。
牡蠣は広島産、毎朝築地で8kg分を仕入れます。
小麦粉をまぶした牡蠣を一気につかみ、溶いた卵に入れ、パン粉をまぶして7~8粒が1つになった塊を作ります。
「崩れないのですか?」
普通の人がやったら油に入れた瞬間崩れる。コツは企業秘密。
通常は2~3分で揚がるところ約8分揚げることで中まで火を通します。
衣はイメージと違って薄めにしています。意外にあっさりしているといいます。
「3個定食」を女の人が頼んでもだいたいは完食している。
三友は本来はとんかつがメイン。冬場にカキフライを出したところ大評判に。
そのため10月の牡蠣の解禁から4月末まではカキフライ専門にしました。
「カキフライ1本にこだわる理由は?」
油も痛む、他のものを揚げると。質を下げたくない、このカキフライの。
牡蠣だけを揚げるので油に他の味が混ざらず美味しいカキフライに仕上がります。
さらに2代目のお母さん、伊藤洋子さんが担当するのはご飯。釜で毎日3升もの米を炊いています。
「毎朝やっている?」
そう毎朝。
親子で作る名物のカキフライ定食。
冬はこれからが本番、その味とボリュームを求めて今日も行列ができます。