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[WBS] バーバリーなき三陽商会!切り札は「ネット映画」!

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2015年にバーバリーとのライセンス契約が終わってから苦境に陥っているアパレル大手の三陽商会がコンセプトや売り方をこれまでとは大きく方向転換させた新ブランドを発表しました。復活の切り札となるのでしょうか。

株式会社三陽商会

[blogcard url="https://www.sanyo-shokai.co.jp/"]

三陽商会の岩田功社長、

多様なファッションのスタイル、ライフスタイルを楽しむ若い人向けのブランド。

CAST:

三陽商会が7月31日、新ブランド「CAST:」の発表会の会場に選んだのは映画館。

新ブランドと同じタイトルの短編映画が上映されました。

彼氏の浮気相手として偶然出会った3人の女声が繰り広げる復讐劇。

一体洋服となんの関係があるのでしょうか…

映画がコンセプトになっていて、映画の中で着ている商品を直接買うことができる。

映画はネットで配信。

登場している3人の服が画面上に表示され、そのまま購入できるという仕組みです。

1つのブランドですが映画の登場キャラクターに連動し、働く女性向けやカジュアルなど3つのジャンルを展開します。

さらにネット通販だけでなく、全国に30店舗をオープン。

そこにもブランドの世界観が…

三陽商会「キャスト」ディレクター、是永亜美さん、

試着室も女の子ごとにテーマを分けて別々のデザイン。

リサ(働く女性)の場合は通勤前にシャワーを浴びてリフレッシュしてから会社に行くイメージを試着室で表現している。

ターゲットは20代から30代。

登場人物の生き方や価値観への共感を誘い、購買へとつなげる狙いです。

苦境の三陽商会

三陽商会は2015年に売り上げの半分を占めていたバーバリーとのライセンス契約を終了してから業績が赤字に転落し苦境に立たされています。

長く着られるがコンセプトの100年コートを販売したり、イギリスの老舗「MACKINTOSH LONDON」とライセンス契約を結んだりと高品質を売りにした高級路線を走ってきました。

しかし、主力の百貨店での販売が落ち込むなど苦境から抜け出すことはできず、今年上半期は2億円の最終赤字になっています。

バーバリーのブランドが終了したことで、われわれのビジネスが苦労しているのも事実。

次のわれわれのお客様になってもらえる20~30代の方とのコミュニケーションをもっと強くとりたい。

ただ、服を売るために制作したネット映画を多くの人が見てくれるのでしょうか。

自信はある。

映画そのものに興味を持っていただく。

映画に出演する女優のファンたちに興味を持っていただくとか相応の効果はある。

「映画は今後も何本も出す?」

今後のことは決まっていないが「シネマコマース」というやり方をどう続けるか、これから検討する課題になる。

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