創薬ベンチャーの「サンバイオ」は損傷した脳の機能を再生する治療薬の開発が進んでいることをアメリカの学会で発表しました。
脳損傷の患者にとって希望の光となるのでしょうか。
サンバイオ株式会社
[blogcard url="http://www.sanbio.jp/"]
創薬ベンチャーのサンバイオ。
4月17日の株式市場で株価は前の日より21%上昇しストップ高となりました。
日本時間の今朝、アメリカの学会である臨床試験の結果を発表しました。
サンバイオの森敬太社長は、
慢性期の外傷性脳損傷の患者に当社の再生細胞薬を投与し、狙っていた効果が得られた。
交通事故などで外部からの衝撃を受けて脳を損傷すると手足が動かなくなるなどの麻痺が生じることがあります。
こうした外傷性脳損傷の患者に対する有力な治療方法はこれまでなかったといいます。
しかし、
患者が歩けるようになったり、手足が動くようになった。
うまく成功している。
健康な大人の骨髄から細胞を取り出し、それをサンバイオ独自の技術で加工。損傷した脳に投与します。
すると運動神経に改善が見られ、動かなかった手足が動くようになったということです。
サンバイオでは脳を損傷した61人の患者に臨床試験を実施。新薬の安全性が確認できたとしています。
100年以上も常識として「脳は再生しない」と言われてきたが、常識を覆す結果を出して、患者に希望の光が出てきたと思う。
この新薬について厚生労働省は優先的に審査をする予定。
サンバイオは来年から発売することを目指しています。