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[WBS] サムスン…経営に影響は?実質トップに懲役5年!

2017年8月26日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

8月25日、ソウル中央地裁前では朴槿恵前大統領の支持派と財閥糾弾派などに別れてデモが行われました。

韓国の世論を騒がせた朴前大統領を巡る国政介入事件で贈賄の罪などに問われていたサムソングループの事実上のトップ、李在鎔(イ・ジェヨン)被告に対して裁判所は懲役5年の実刑判決を言い渡しました。

李被告は即時控訴する方針ですが、この判決はサムスンにどのような影響を与えるのでしょうか?

サムスン電子

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和田高さん、

李在鎔被告を乗せたバスがいま裁判所に入っていきました。サムスンが今後どうなるのか韓国中が注目しています。

ネクタイなしのスーツ姿で法廷に入るサムスン電子、副会長の李在鎔被告。

ソウル中央地裁は李被告が経営権を強めるため朴槿恵前大統領の支援を期待し、約9億円の巨額の賄賂を贈ったと認定しました。

金鎭東裁判長は、

事件の本質は政治と資本企業の癒着である。国民の喪失感は回復が難しい。

こう理由を述べて李被告に懲役5年の実刑判決を言い渡しました。

市民の声

判決にソウル市民は、

賄賂した金額などを考えると刑が軽い。

世界の関心も高く、サムスンはイメージを失墜した。

サムスン電気の業績

しかしサムスンの業績はトップの逮捕後も絶好調です。

8月23日には最新スマートフォン「Galaxy Note8」を華々しく発表。

半導体も好調でサムスン電気の2017年通期の営業利益は約5兆1,000億円と過去最高に達する見通しです。

懲役刑という実刑判決はサムスングループの経営に影響を与えないのでしょうか?

経営への影響

財閥ドットコムの鄭先變社長は、

サムスンは企業価値を高める側面でM&Aや設備投資に萎縮傾向にある。

いま問題となっているのが李被告の処遇です。発行株式の過半数を保有する外国人投資家は李被告の副会長続投は許さないだろうという見方が広まっています。

外国人投資家は犯罪を犯した経営者がいる企業への投資を制限するから、李被告は経営から完全に離れることを検討している。

すでに内部で新たな経営体制を作る動きがあるといわれています。

素早い経営方針の決定でこれまで業績を伸ばしてきたサムスンですが、今回の判決はその強みにも影を落としかねません。

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