5月6日、国内の4月の新車販売台数が発表されました。
普通自動車と軽自動車の合計で見てみると新型コロナの影響を強く受けていた1年前に比べ大きく回復して+29%となりました。
ただ今も緊急事態宣言の真っ只中で自動車の販売店に訪れにくい状況が続いています。
その中で活用が広がりつつあるのがオンラインでの商談です。
コロナで変わる自動車販売の現場を取材しました。
埼玉ダイハツ販売株式会社
[blogcard url="https://www.saitama-daihatsu.co.jp/"]
ダイハツ工業の販売店「埼玉ダイハツ販売浦和店」。
売り場ではスマートフォンを片手に一人で話している販売員の姿が…
埼玉ダイハツ販売浦和店の三河奈央さん、
後部座席のスペースの確保がしっかりできている。
実はこれ自動車のオンライン商談。
お客様は販売員とビデオ会議システムでつながり、映像を見ながら車の説明を受けることができます。
杉原啓佑記者が体験してみました。
「大きなスペースがある車は?」
タントをおすすめしたい。
外に出て展示車の前にいます。
画面にしっかり映っていますか。
ワンタッチで開くようになっている。荷物が多いときも十分載る。
お客様の要望を聞き取り、おすすめの車種を提案。きめ細かく対応してくれます。
さらに、
見積書を提示しました。
オンラインで見積もりも確認できます。
車の説明を県外のお客様にもできる。
オンライン商談ができたからこそお客様の間口が広がった。
コロナ禍で販売店に足を運ぶことをためらうお客様が増える中、オンライン商談を希望するお客様は増加傾向にあるといいます。
埼玉ダイハツ販売の営業企画統括部、廣瀬正人課長、
オンラインで月平均10件くらい、実際に成約するケースも出てきている。
リアルとデジタルをうまく活用して積極的に推し進めたい。
今は対面での販売の補助的な使い方がメインですが、ホンダが新車を対象に車種の比較、選択から契約、ローンの申請までオンラインで完結できるサイトを今年の秋に立ち上げると発表するなどさらに広がりを見せそうです。
自動車のオンライン販売で先を行くのが海外です。
景気回復が進むアメリカ、アメリカビッグスリーと日系メーカーの1~3月の新車販売台数は1年前と比べて9.5%増加しています。
しかし販売店を覗いてみると…
店でクルマを選んでいるお客様はほとんどいません、オンライン販売を利用しているのです。
ニューヨーク市局の村井勇太記者、
自分で支払いのペースを決めることができます。
ここで頭金の額を決めたり、ローンの返済期間を選ぶことができます。
EV(電気自動車)大手のテスラはすでにオンラインによる販売が主流です。
こうした中、急速に業績を伸ばしている会社があります。
販売店向けにオンライン販売用のシステムを開発するデジタルモーターズです。
デジタルモーターズのアンディー・ヒンリックスCEO、
パンデミックが飛躍のきっかけになった。
新型コロナの感染拡大でサービス開始を前倒し。
この1年でアメリカにある50州全てで取引を始め、カナダにまで進出しました。
このシステムを導入している販売店ではおよそ25%のお客様が一度も店に行かずにオンラインのみで購入するといいます。
購入にかかる時間は平均で5時間から15分以内まで短縮。即日納車も可能です。
アマゾンでウインドーショッピングするように自分にあった商品を探し、もし体験したいならば販売店で試乗をすればいい。