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[がっちりマンデー]儲かる「ムコ社長」!(1)[相模屋食料株式会社]

2020年10月4日

儲かる「ムコ社長」!

相模屋食料株式会社

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まずやって来たのは群馬県前橋市にある相模屋食料。

1951年創業。

お豆腐を作っている老舗のメーカー。

左のメガネの方がおムコさんの三代目、鳥越淳司社長。右の方が義理のお父さん、江原寬一会長。

「儲かってます?」

儲かってますね。

「年間売上げは?」

今グループで292億円になっています。

鳥越社長が入社すると業績がまさにうなぎ登りの急カーブ。

18年で売上げがなんと10倍に!

やることやってますから。ハッハッハッハ。

元々は大手食品メーカーの営業マンだった鳥越社長。

今から18年前、相模屋食料の社長の娘さんと結婚します。

しかし当時、豆腐業界全体の売上は下がる一方、相模屋食料の経営も大ピンチに!

すると娘さんは…

「お父さん、こんな会社ダメなんだよ!」

「こんな会社やっていても無駄なんだよ。」

言われている中に入っていって。

娘だからガンガン言いますよ。

会社のことで激しい親子ゲンカに!

怒った江原会長は、

もういい、だったら会社を売ってやる!

と啖呵を切った。

すると、

そしたら鳥越が「私にぜひ譲ってくれ」と。

やる気というのがあったんでしょうね。

ただ単に怒っちゃって売っちゃおうとしたのを止めましたってだけの話です。

ということで行きがかり上、相模屋食料のムコ社長になった鳥越社長。

どうしたらピンチを脱出できるのか考えた。

スゴく暗い業界で何やってもしょうがないっていう雰囲気が蔓延して。

裏を返せばやれば勝てるんじゃないかと思った。

ムコ社長がまず変えたのは豆腐の作り方。それもパックに入れる方法。

ホットパック製法を始めた。

これまで豆腐はできたては熱くて手で持てないと水で冷ましてからパック詰めするのが普通だった。

そこで鳥越社長が開発したのができたての熱々のお豆腐をそのままパックするホットパック製法。

でもそれの何が良いんですか?

できたて熱々の状態が一番美味しいので。

美味しさをキープする形で。

以前は水で冷ましたお豆腐をまた温めて殺菌し、それをまた冷やして保存していた。

この温度の上げ下げを繰り返すことが豆腐の味を落としていた。

豆腐業界では当たり前だったことを一から見直すことで生まれたホットパック製法。

味以外のも思わぬメリットが。

熱い状態だと雑菌が繁殖しにくいから日持ちが伸びた。

大体3倍くらいに延びて、今おそらく10倍に延ばせるかなと。

今まで近県だけだった販売エリアが日持ちするってことで全国に。年間売上げが翌年は9億円もアップ!

続いておムコさんの鳥越社長が始めたのがターゲットを絞った豆腐を作ったってこと!

今までは豆腐は老若男女誰もが食べなければいけない。

誰にでも良いものって実は誰も欲しくない物。

そこで鳥越社長が作ったのがこちら!

ガンダムのザクをモチーフにした「ザクとうふ」。

30代から40代のおじさんが好きなビールのおつまみ、枝豆と冷奴を合体!

枝豆豆腐を作ったところザクっぽい…よしザクとうふだと2013年に発売し、1ヶ月に100万丁を売上げ大ブレイクに!

こんな形の豆腐なんか売れるはずがないと思ってました。

思いっきり失敗してみろと、失敗するって大事な事なんですよ。

「自分の娘さんだったらどうですか?」

まあケンカやったでしょうね。

実の子だとついついお父さんも言いたくなっちゃう!

でも、おムコさんなのでちょっとだけ気を使ってお手並み拝見。

この家族なんだけどちょっと他人って感じがビジネスがうまくいく秘訣なのかも!

ザクとうふで失敗どころか大成功した鳥越社長。

その後も若い女性にターゲットを絞りオリーブオイルをかけて食べるマスカルポーネチーズのようなお豆腐を開発。

和食でしょ豆腐っていうのは。それ洋食ですもの。

我々では考えられないですよね。

いきなる年間5億円の売上げを叩き出すなど次々とヒットを連発!

相模屋はムコ社長が新しい豆腐を生み出してがっちり!

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