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[WBS]プーチン氏 9月6日に軍事演習視察!露で注目"プーチン本"とは

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先週から続いているロシアの大規模軍事演習「ボストーク」。演習は北方領土や日本近海でも行われていて、プーチン大統領が9月6日に演習を視察することが明らかになりました。このように国内外に力を誇示しているプーチン大統領ですが、ロシア国内ではプーチン氏に関するある書籍が注目されています。どのような内容が書かれているのでしょうか。

ウクライナ大統領「3つの集落を奪還」!ロシア大規模経済会議が開幕

ウクライナ第2の都市ハルキウではホテルやレストランが入る複合施設に砲撃が。瓦礫の中からは1匹の子猫が救出されました。

絶え間なく続くロシアからの攻撃。

そんな中、ウクライナのゼレンスキー大統領は…

ウクライナ
ゼレンスキー大統領

いい報告があった。

この日、東部と南部にある3つの集落をロシア軍から奪還したと発表しました。

一方、ヨーロッパ最大級の原発「ザポリージャ原発」では現地調査していたIAEA(国際原子力機関)の専門家6人のうち、4人が任務を終え現地を離れたと明らかにしました。残る2人は常駐する見込みと通信アプリに投稿しています。

こうした中、ロシアの極東ウラジオストクで9月5日に大規模な経済会議「東方経済フォーラム」が開幕しました。

7日にはプーチン大統領が演説する予定で、各国からの制裁に屈しない姿勢をアピールする見通しです。

ロシア プーチン大統領が9月6日に視察!大規模軍事演習 日本に影響は?

一方、そのウラジオストクなどで展開されているのが大規模軍事演習のボストーク。中国やインドなど14ヵ国が参加し、9月1日から合同演習が行われています。

専門家は…

防衛研究所 主任研究官
山添博史さん

これまでの演習と比べてそれほど大きくできていない。
あすにプーチン大統領の視察が表明されている。
ここで各国の部隊が目立つ形で行動し、ロシア部隊も大規模なものを見せようとする。

ロシア軍は北方領土の択捉島と国後島でも軍事演習を実施。さらに北海道神威岬の西、およそ190キロの日本海でロシアと中国の艦艇、合わせて6隻が射撃訓練していたことが明らかになりました。

松野官房長官

極めて遺憾。
艦艇の動きを重大な関心を持って注視をし、周辺海域における警戒監視活動等に万全を期す。

専門家は日本海に投入された船がロシアの最新型艦艇だったとして警戒すべきだといいます。

防衛研究所 主任研究官
山添博史さん

太平洋艦隊が近代化している。
実力を持ってくるともう少し積極的に東京のまわりとか日本のもっと南の方に出てきて圧力をかけるとか、外交交渉でも譲らない姿勢をもっと鮮明にすることが考えられる。

ロシア サイン会で大人気!?"プーチン本"の中身とは…

こうした中、モスクワで開催されたのは300を超える企業が参加する国際ブックフェアです。

ロシア国内の企業に加え、ベラルーシや中国、中央アジアの各国などロシアに友好的な国の企業が参加しました。

数少ない西側からの参加者は…

ドイツの出版社

西側の参加者が少なくとても寂しい状況。次回はもっと多様性を望む。

マンガから歴史書までさまざまな分野の本が並びますが、なかにはプーチン大統領のカレンダーも。

そして、人だかりができていたのはある本のサイン会です。ジャーナリスト、ラファエル・グゼイノフ氏が出版した本「プーチンの道」です。

ジャーナリスト
ラファエル・グゼイノフ氏

これは彼がクレムリンに初めて来た時の写真。
こちらも面白い、大統領の権力の象徴を手渡されている。
核のスイッチが入っているというケースだ。

去年11月から今年7月までプーチン大統領への10回に渡るインタビューなどを編纂した本です。

ジャーナリスト
ラファエル・グゼイノフ氏

この本は21世紀にもっとも人気があるロシアの政治家が歩んだ道を理解するためのもので決して褒めているだけではない。

ただ、購入者には政権を礼賛する本と受け取られているようです。

「プーチンの道」購入者

この本を楽しむだろう。なぜなら心からプーチン政権を称賛しているから。

「プーチンの道」購入者

自国を愛し、統治者たちを尊敬したい。
この本はこうした思いや感情をさらに強くしてくれるだろう。

さらに今月始まった学校の新学期では「愛国者は祖国のために武器を取る覚悟がある」と教えるよう教師に求めるほか、ウクライナ侵攻について政権の主張を教える授業を行うなどロシア礼賛が広がっています。

こうした中での「プーチンの道」の出版。イベントに参加していたロシアのステパーシン元首相に直撃すると…

ステパーシン元首相

今年はプーチン大統領70歳のお祝いだ、彼はこの本を気に入ると思う。

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