株式会社離島キッチン
[blogcard url="http://ritokitchen.com/"]
東京・神楽坂の路地裏にひっそりと佇むお店。
店先には10人ほどの行列ができています。
お客様のお目当てはランチ限定の料理。
見た目は素朴だが、
食べていて驚きがある。
ちょっと感動しました。
お客様に「驚き」と「感動」を与えるその秘密とは?
離島キッチン
2015年9月にオープンした「離島キッチン」。
その名の通り日本中の「離島の味」を提供しています。
大分県保戸島の「ひゅうが丼」です。
大分県保戸島の「ひゅうが丼」。
ひゅうひゅう風が吹いていても食べられるよう保戸島の漁師が考案した隠れたグルメです。
愛媛県岩城島の「タモリ定食」。
タモリ(瀬戸鯛)とは瀬戸内海でとれる白身魚。
知る人ぞ知る瀬戸内の味覚です。
お店で一番の人気メニューは、
「島めぐりランチ御膳」です。
島根の隠岐島や東京の八丈島、鹿児島の奄美大島などなど、滅多に行けない離島の味を一度に楽しめます。
なんとも贅沢なランチです。
いろいろな島のものが食べられるので楽しい。すごくおいしい。
食材探し
現在、全国58の島と取引をしているという離島キッチン。
一体どのようにして食材を見つけるのか?
佐藤喬社長は
スタッフが毎月、行きたい島に直接足を運んで、1周間ほどで滞在し10商品くらい選ぶ。
スタッフが現地で一般の家庭などに滞在し、その土地の味や独自の商品を見つけるといいます。
この仕入方法を考えた佐藤喬社長。
こだわったのは本物の味です。
離島のお母さんや漁協の人の料理をそのまま送ってもらっている。島の味をそのまま食べられる。
お店で出す刺し身以外のほとんどの料理が現地で作った本物の味。
実はこのこだわり、島ならではの問題の解消にも役立っています。
船や飛行機を使う島の場合、商品に送料が重くのしかかる。島で調理・加工することで店での仕込みの時間や人件費を下げられる。
こうすることで、料理の多くを1,000円台に押さえています。
この日、お店を訪れたのは淡路島から来たユーアールエー株式会社の氏田年行さん。
新商品の地ビールを売り込みに来ました。
さらに淡路島で昔から食べられている灰をまぶして乾燥させたわかめ。
いまは黒い状態ですが、水で灰をとると青くなる。
実は店内では離島の物産品も販売。
いわばここは「離島のアンテナショップ」なんです。
取引のある離島への経済効果は1年で2,000万円を超えました。
全国に418島、人が住んでいる島がある。その418島の人とつながるのが目標。
知られざる離島の味。
島の数だけ新たな発見があります。