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[WBS]日本 鉄鉱石最大の輸入元!資源メジャートップを直撃

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自動車や電化製品、鍋や船、こちらにあるような生活に欠かせないものの多くに使われているのが鉄です。その鉄の原料である鉄鉱石を日本が最も多く輸入している会社が資源大手のリオティントです。9月29日に来日中のトップがテレビ東京の単独インタビューに応じました。

英豪の資源大手リオティント
中国経済の先行き楽観視?

東京・大手町にある三井物産本社。

堀賢一社長が向かった先にいたのは資源会社大手リオティントのヤコブ・スタウショーンCEOです。

リオティントはイギリスとオーストラリアに拠点を持つ資源メジャーの1つで、日本が最も鉄鉱石を輸入している会社です。

三井物産など日本の大手商社と鉱山を開発するなど多くの日本企業と共同事業を行っています。

世界的に景気が減速しつつある中、資源の需要は今後どうなっていくのでしょうか。

リオティント
ヤコブ・スタウショーンCEO

インフレの影響で景気全体が冷え込んでサプライチェーンは落ち着いている。
長期的には需要拡大すると思うが短期的には不安定だ。

佐々木明子キャスター

不安定な要素の中で一番懸念していることは?

リオティント
ヤコブ・スタウショーンCEO

中国経済が資源価格に与える影響が大きい。
多くの人が中国が再び刺激策を実行するのを待っている。

世界の景気の波乱要因となっている中国のゼロコロナ政策。

特に資源の価格は中国の動向に左右され、鉄鉱石価格は大きく下落しました。

しかし、スタウショーンCEOは中国経済の先行きを楽観的に見ています。

リオティント
ヤコブ・スタウショーンCEO

中国ではインフレの影響はほとんどないし、経済刺激策を行う力がある。
近い将来必ず成長戦略に戻ってくる。慎重かつ楽観的に見ている。

こうした中、リオティントが力を入れているのが脱炭素への取り組みです。二酸化炭素の排出が少ないアルミを開発し、7月からコロナビールの缶に試験的に導入しました。

今回の来日で会談した日本企業8社とも脱炭素についての話題が中心に。今後、協力しながらCO2削減に取り組んでいく方針です。

佐々木明子キャスター

鉄鉱石では脱炭素をどのように進めていくあk?

リオティント
ヤコブ・スタウショーンCEO

鉄鉱石サプライヤーとして操業で排出するCO2を削減する。
日本の製鉄会社ともパートナーシップを組み、CO2を減らせるよう研究を進めている。

過去最高益となった去年から一転して今年上半期の純利益は前年比マイナス28%と落ち込みました。

ただ下半期は生産が拡大していくと強気の見通しです。

リオティント
ヤコブ・スタウショーンCEO

下半期は鉄鉱石の生産が拡大していく。
長期的なビジネスなので短期の価格変動は気にしていない。

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