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[WBS]近づく"超高齢社会"!昭和レトロの新たな役割[昭和日常博物館]

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戦後のベビーブームのときに生まれたいわゆる団塊の世代全員が75歳以上の後期高齢者となる2025年。その超高齢社会に向けた取り組みの中で昭和レトロな品々や音楽が新たな役割を担い始めています。

認知症予防に活用!?昭和レトロの新たな価値

愛知県北名古屋市にある昭和日常博物館。

エレベーターで3階に上がると、そこに広がっていたのは昭和時代の光景です。

自転車の修理店にこちらは町のタバコ店。

博物館には昭和30年代を中心に当時の人々の日常生活で使っていたものが展示されています。

博物館の館長、市橋芳則さん。30年ほど前から昭和の品々を少しずつ集めてきました。

戦後の大量生産、大量消費と言われる時代のものだからこそ、捨てられていくのを目の当たりにしてこの時代の物を集めていく必要があると思い立った。

訪れていたのは当時を知る昭和世代の夫婦。

これあった。懐かしい。

こちらは昭和30年代の家庭用かき氷機。

すごく遊んだ。懐かしい。

昭和40年代に流行したハサミで切り取って遊ぶ紙製の着せ替え人形。

今のおもちゃと違う良さがあるね。

孫と訪れたお客さんは…

懐かしいのもあるし、記憶の扉が開くのが楽しい。

テレビ、冷蔵庫、洗濯機。いわゆる三種の神器が家庭に普及し、新たなライフスタイルが始まったのが昭和30年代。

昭和レトロな品々を求めて年間4万人以上がここを訪れます。

13万点以上にのぼる所蔵のほとんどが寄贈されたもの。最近、博物館への寄贈の依頼が増えているといいます。

九州、四国、東京からも贈っていただける。

親や祖父母が使っていた物を単純に処分してしまうのは惜しいという気持ちですね。

この日、博物館に一人の女声が訪ねてきました。

博物館の担当者が取り出したのは小型のポケットラジオ。そして昭和のレコード盤です。

昭和30年代の誰でも知っているヒット曲を集めてみた。

NPO法人 シルバー総合研究所の坪井裕子さん。

70代後半から80代なのでちょうど盛り上がるかな。

実は北名古屋市はNPOと協力し、昭和の懐かしい品々を活用してある取り組みを行っています。古民家に集まったのは市内に住む高齢者。

博物館から借りてきたレコード盤を見せると…

「こんにちは赤ちゃん」だ。懐かしいね。

瞬く間に記憶が蘇ります。自然に歌を口ずさみました。物をきっかけに懐かしい記憶が蘇るのです。

カメラを持って、トランジスタラジオを持ってデートに行く。

格好いいんだ。

ロマンチストだね。

実は昭和レトロな品々を使って開かれていたのは回想法という認知症の予防を目的とした心理療法です。

認知症治療の専門医、遠藤英俊さんの監修の元、北名古屋市は回想法のセミナーを週に1回開いています。

いのくちファミリークリニックの遠藤英俊院長。

一気にその時代に戻れる魔法のような力が古い物にある。

言葉のキャッチボールをすることで脳が活発に動く。

頭のトレーニングとして回想法は役立つだろう。

2025年には後期高齢者がおよそ2,200万人に膨れ上がり、高齢者の5人に1人が認知症になると推計されています。そこでこうした回想法が注目されているのです。

ああして学校行ったな、帰りは1人で4キロ歩いたなとか、そういうことまで思い出せる。

昭和の人々の暮らしを今に伝える当時の日用品や電化製品。団塊世代の高齢化が進む中、そんな昭和レトロな品々に新たな価値が生まれています。

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