「昼寝」、仕事の効率を上げるには有効とされていて三菱地所の新本社ではオフィスの一画に少し昼寝ができるようにリクライニングチェアを置いたナップルームというのを設置しています。
GMOインターネットでは「お昼寝スペース」というのを設けていて昼下がりの時間帯に無料で利用できるようにしています。
社員の生産性を上げるために昼寝を推奨する、いわゆる日本版シエスタが広まりつつある中、これを商機ととらえて企業が動き出しました。
レイコップ・ジャパン株式会社
[blogcard url="https://www.raycop.co.jp/"]
ふとんクリーナーで知られるレイコップ・ジャパンが2月22日に発表した新商品。
レイコップ・ジャパンのマーケティング部、呉主熙課長は、
睡眠環境の改善へのニーズ。新しいビジネス市場を目指すために誕生した。
新商品は世界初という「ふとんコンディショナー」です。
機械から付属のマットレスに温風を送り、布団の中を快適に眠れる温度に保つという仕組みです。
北村まあさキャスター、
快適な温度になっているということで寝てみます。電気毛布のように直接的に温かいというよりは、人肌で温められているような温かさ。
レイコップではぐっすり眠れ、すっきり目覚められる寝床の温度を約33度と定義。マットレスの中には温度センサーが入っていて温風と送風を切り替え33度を維持します。
マットレスは東洋紡と共同開発、寝返りしやすい高反発設計で風を隅々まで送り込みやすい構造になっています。
入って5分ほど経ちましたが体が温かいというより快適。温かいとか涼しいというより適温になったという感じ。
「ふとんコンディショナー futocon」の想定価格は12万8,000円。
50度以上の温風で除湿と除菌ができる掃除機能も搭載しました。
レイコップはふとんクリーナーにはない新たな市場を狙います。
レイコップ・ジャパンのマーケティング部、高吉史彬さんは、
日本の働く人々に「シエスタ」、昼寝による業務効率アップを提案します。「シエスタ」を公認してくれる企業を募集します。
レイコップはこのふとんコンディショナーを80社の企業に無料で提供することを決めました。
ビジネスパーソンがメインターゲット。睡眠の量を広げることは難しいので、働き方改革を実践している企業に導入して、仮眠室が設置できる場所で睡眠の質を上げて日々の効率アップとか、そういったところに貢献できたらいい。
株式会社Speee
[blogcard url="https://speee.jp/"]
このふとんコンディショナーを1月から試験的に導入しているのがIT企業のSpeeeです。
社員が仮眠をしていました。
こちらの社員、導入後すぐにふとんコンディショナーを気に入り2日に1度は利用しているといいます。
すっきり寝られて、その後の業務がしやすくなる。
Speeeの八隅純子さんは、
短時間でしっかり睡眠が取れて集中ができるような環境を整えたいと思って導入しました。お昼後は埋まっていることが多い。
ダイドードリンコ株式会社
[blogcard url="https://www.dydo.co.jp/"]
大阪市のオフィス街、ここに缶コーヒーをメインとする飲料メーカー「ダイドードリンコ」の本社があります。
午前11時45分、オフィスの電気が消え昼休みに入りました。
昼食を終えた社員が手にしたのは缶コーヒー。ゴクッと飲んだあとゆっくりと机にうつ伏せます。
ダイドードリンコは2017年11月から昼休みにコーヒーを飲んで20分ほど昼寝をすることを全社員に推奨。
コーヒーのカフェインと仮眠を意味するナップをかけた、その名も「カフェインナップ」です。
濱中昭一人事総務本部長は、
カフェインによる覚醒効果と仮眠によるリフレッシュ効果のW効果で午後からの生産性を上げていくために実施している。
コーヒーに含まれるカフェインは摂取から20~30分後に覚醒効果が現れるため、短い昼寝の前に飲むのが効果的だといいます。
社員は、
カフェインナップを始めてから午後からの眠気を感じづらくなった。
やってなかった頃と比べるとメリハリが出て午後からシャキッとできる。
カフェインナップによる生産性向上が労働時間短縮にもつながると考えるダイドードリンコ。
今後、カフェインナップ効果のデータを取りながら取引先にも広めていきたい考えです。
自販機戦略グループ、小高幸太郎シニアマネージャーは、
カフェインナップの取り組みを取引先にも広く伝えながら自販機の導入や商品の拡販につながっていけばいい。