街の中の謎や疑問を調査する「けいざい謎解きラボ」です。
今回はよく身に着けている「お守り」について。
一体どこで作られているのか気になる謎を取材しました。
お守り
4つくらい持っていますね。
お寺とか神社に行くとすぐ買ってしまう。
どうやって作られているのか気になります。
「謎解きラボ」、今回はお守りの謎。一体誰が、どうやって作っているのか?
身近な割に意外と知らないお守りの謎に迫りました。
今戸神社
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まずやって来たのは東京・浅草にある今戸神社。
境内の一角に人だかりが…。
どうやらお目当てはお守りのようです。
この神社にあるお守りの数は10種類以上。定番の「交通安全御守(500円)」から「ペット御守(500円)」までさまざま。
神主の市野智絵さんに一番人気を聞いてみると、
縁結びのお守りは若い女性や男性の方は必ずお受けになる。
800円の「縁結び御守」が人気だといいます。
ところでお守りはどこで作られているのか?
神主さんに聞いてみると、
「お守りはどこで作っている?」
お守りを作ってくれる会社があり、そちらに頼んで生産している。
残念ながら詳しい場所は教えてもらえず、そこで独自に調査。お守りを作っているというある企業を発見しました。
株式会社松川レピヤン
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福井県坂井市にある松川レピヤン。
松川享正さんに中を案内してもらうと、
こちらが織物を織る前に作る型になります。
神社や寺などからの発注を元にパソコンを使ってお守りをデザインしていました。
デザインが完成すると次は機械を使ってお守り袋を織っていく工程。
ここでは約30の神社や寺からの依頼で1日約3,000個のお守りを製造しています。
仕上げは手作業です。
最後に袋の中にあるものを入れていきますが、これは絶対にヒミツとのことです。
中身は基本的には神社が用意したお札になる。神社で祈祷されたものがそれぞれ違うので用途によって分ける。
今回、取材したこちらの工場、元々は洋服に取り付けられるタグなどを作っていました。
しかし10年ほど前から織物市場は賃金の安い海外生産へとシフト。業績回復に向けてお守りの生産を始めました。
松川敏雄社長は、
僕らも減るのを見ているわけにいかないので違うものがないかということで作って提出したら「これはいいな」とお客様から言われ本格的に参入した。
お守りの原価
ところでお守りの原価はいくらぐらいなのか?
こちらの工場によると1つあたり約100円~150円。これが神社で祈祷などを受けて約500円~1,000円で並べられるといいます。
最近では若い女性向けの可愛らしいお守りの発注が増えているそうです。
お守りの年間売り上げが約7,000万円~8,000万円。年間1割くらいお守りの売り上げが上がっている。
お守りの謎、主に織物会社で生産され業績回復にも一役買っていました。