今回のTHE行列は入手困難で幻とまでいわれるラムネを取り上げます。
行列に並ぶときも一か八かの覚悟が必要です。
生駒市 アンテナショップおちやせん
[blogcard url="http://www.ochiyasen-belleikoma.com/"]
奈良県生駒市。

朝10時前、近鉄生駒駅前のアンテナショップ。

開店直前すでに行列が…

毎日並ばなアカンねん。

この奥さんは毎日並んでいる。

いつ売るかわからへん。不定期や。

店のオープンと同時にお客様は店内へ。
お目当ては、なんとラムネです。

その名もレインボーラムネ。

並んででも食べたいラムネ。
人気のヒミツとは?

レインボーラムネ
レインボーラムネは地元の特産品として販売されています。
480グラムで440円。

店に並ぶのは週に2~3回。
わずか70袋ほど。

買えるのは1人1袋だけ。
こちらは親子三代4人で、

4つゲット。

店は売るかどうかの事前告知はしません。

お客様は来てみないと手に入るかわからないのです。
来るけどなかなか無い。

今日はたまたま買えた。よかった。

こぞって欲しがるレインボーラムネ、ほかのラムネとどこが違うのか?

それは口に入れたときの音。
おいしい。

かたいけど噛んだらフワッて溶ける。

一般のラムネと溶け方を比較するとすぐに溶けてしまう一般のラムネに対し、レインボーラムネはすぐには溶けません。


カリカリとした歯ごたえとフワフワとした口溶け、ふたつの食感が楽しめます。

イコマ製菓本舗
[blogcard url="http://www.ramune.net/"]
作っているのは住宅街の片隅にある小さな工場。

レインボーラムネの産みの親、平口治社長。

従業員は6人、なかでもラムネづくりは平口さん一人で行っています。

それにしても4色なのになぜレインボーなのか?

「レインボーなのに7色ではない?」
よく言われる。7色にするのは大変。ごめんなさい。

原材料は粉砂糖やコーンスターチなどごく一般的なもの。

ごめんなさい、混ぜるところは見せられないんですよ。

「企業秘密?」
はい。

混ぜるところが命。

レインボーラムネの命とまでいうのがミキサー。独特な食感を生み出す特別なものです。

色付けし撹拌したものを成形する機械でラムネのかたちに仕上げていきます。
実は金型も特注品です。
直径20ミリとやや大ぶり。

これはサッカーボールをイメージ。

「ドーハの悲劇」を見て、すごく感激してサッカーに関わる商品を作ろうと思った。

大人気ラムネ誕生のきっかけは意外なものでした。
そして成形したものを乾燥室へ。これがもうひとつのポイント。

見た目では分かりづらいですが1時間後には外側がカリカリに。
レインボーラムネのできあがり。
平口さんはこれらをひとりで毎日14時間。
このペースでも1日400袋が限界です。

去年は10日休んだ。こうなったら趣味。

実はレインボーラムネの主な販路はハガキによる年2回の抽選販売。倍率は20倍以上にもなります。

さらに地元生駒市のふるさと納税の返礼品に採用。

毎年4,000万円近くの寄付金が集まる人気ぶりです。
しかし人気が出た分、地元で販売できる量がどうしても少なくなってしまう。
なので休む間を惜しんでラムネを作り続けています。
これだけみんなに期待されているから買ってもらえる限りは続けて作っていきたい。
