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[モーニングサテライト]【CFO参上】投資ファンド出身CFOに聞く!投資家が評価「赤字でも事業拡大」の狙いは[ラクスル株式会社]

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「CFO参上 財務トップが未来を語る」

企業の財務責任者に成長戦略を聞く「CFO参上」。

今回はインターネット印刷サービスを手掛けるスタートアップ企業のラクスルです。

ラクスという会社、チラシやポスターなどの印刷を24時間注文を受け付けて、早ければ当日のうちに出荷できるという非常に特徴的なサービスですが、業績を見てみると売上は順調に伸びていますが最終損益でいうと赤字と黒字をクリカしている状況です。

その状況に対して上場来の株価を見ると今の世界的なハイテク株への売り圧力でラクスル株も下落していますが、それでもPBR(株価純資産倍率)は14倍です。日本株の平均が1倍ですから大きな期待を維持しているといえます。

では。どのようにして投資家を惹きつけているのか投資ファンドで投資家側の経験も積んだ若手CFOにラクスルの財務戦略を聞きました。

「売上純利益」が成長の源泉!スピード重視で再投資

東京・品川区にラクスル本社があります。

財務戦略を担うのが永見世央CFO。

ラクスル入社前はみずほ証券でM&Aのアドバイザリー事業を担当。投資ファンドのカーライルでは企業を買収して経営を立て直し、価値を高めるバイアウト投資に関わりました。

ラクスルのビジネスの特徴は自社の印刷工場を持たず、全国の印刷会社と提携してサービスを提供していることです。

利用者からの注文データをネットで受け取るとラクスルはその詳細をリストアップ。

それを見た印刷会社は自社の余力に応じて受注します。

利用者と全国の印刷会社をマッチングすることで少量の注文でも格安にできるサービスを実現したのです。

では、ラクスルの将来性を知るには財務諸表のどこを見ればよいのでしょうか。

上場した2018年から同じことを説明してきた。

企業価値の源泉として売上総利益を最大化していくと説明しています。

売上総利益とは売上高から原価を引いたもの。ラクスルの場合、利用者が払った料金が売上高でそこから印刷会社への支払いを引いた分が売上総利益です。

その売上総利益を成長の源泉と位置づけ拡大させ続けるというのが永見CFOの財務戦略です。

売上総利益が拡大すると人材採用や広告宣伝に再投資ができる。

ラクスルはコロナ禍でも矢継ぎ早に新しい事業へ投資してきました。テレビやタクシー広告のプラットフォーム、企業のITデバイスを一括管理するサービスを相次いで立ち上げ、さらに工場を持たないダンボール会社を完全子会社化しました。

会社のビジョンは「仕組みを変えれば世界はもっと良くなる」

社会や産業のあり方を変えていくための環境や体制を作ることがCFOの仕事。

「ハイペースで進めていくことの意味は?」

ベンチャー企業は安定を求めたら社会的な意義はない

重要なのはビジョンの実現に向けて価値をより提供し、業績を拡大していけるか。

自分たちの存在意義だと思ってやっている。

海外投資家とどう向き合う?投資ファンド出身CFOのIR戦略

そんなラクスルの株主構成を見るとある特徴が…

海外の機関投資家が45%もいるのです。しかも上場時の27%から3年で大きく増えています。

一体どうやって海外のマネーを呼び込んだのでしょうか。

上場する2~3年前から海外の機関投資家と会い始めていた。

「こういう会社で将来の上場を目指している」と。

その中で評価してもらえたのは「日本の産業をテクノロジーの力で変える、より生産性を高めていく」というところ。

そういう社会的・構造的な変化が日本に必要と海外機関投資家は常日頃から考えている。

課題意識をもってラクスルをサポートし、上場後は投資してくれている。

「海外投資家に対して『ここを見て』と強調していることは?」

売上総利益の成長が「年30%」が複数年ずっと続いていくことを重視して、投資家が期待する「複利で会社が拡大」を実現していくことだと思う。。

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