
イギリスでは6月2日にエリザベス女王の在位70年を祝い記念行事プラチナ・ジュビリーが始まりました。新型コロナで傷んだイギリス経済を復活させるチャンスとしても期待されています。
イギリス 在位70年を祝賀!経済効果"約1兆円"
日本時間午後8時半前。ロンドンのバッキンガム宮殿に姿を現したエリザベス女王。イギリス史上最も長い在位70年を迎えました。
最近、体調を崩してはいましたが、96歳になったいまも公務を続けています。
ロンドン市内では…
ロンドン支局
中村航記者

ロンドン中心部の広場に来ています。
あちらに見えるゲートの向こう側がバッキンガム宮殿に続く道ですが大勢の人が詰めかけているためパレードが始まっても中に入れない状況です。
1,200人以上の兵隊やおよそ240頭の馬によるパレードをはじめ、国内で関連行事が開かれ祝賀ムードに包まれます。
2日から5日にかけては4連休になるため、国内だけで530万人が宿泊を伴う旅行をする計画です。
さらに…
ロンドン支局
中村航記者
どちらから?

観光客

ポルトガルから来た。
まだ初日だけれどたくさんお金を使うと思う。
観光客

女王をお祝いするためにカナダから。お祭りを見た後はイギリス中を回る予定だ。
海外からも多くの観光客が。
新型コロナの規制がほぼ解除されたイギリス。ロンドンを含むイングランドでは入国時の検査もマスクも不要。さらに例え検査で陽性でも症状がなければ隔離の義務はありません。
これをチャンスと見ているのが観光業界。
観光庁のトップがインタビューに応じました。
イギリス政府観光庁
パトリシア・イェーツCEO

コロナ前の2019年は旅行市場が280億ポンドだったが、今年は170億ポンドまで回復すると考えている。
人々は旅行したいと思っているし、コロナ禍で貯金もたまっている。
なぜなら一生に一度ではないにしろコロナで失った3年分の旅行だから。
観光や関連商品の販売など経済効果はおよそ1兆円に上るという試算も。
イギリス政府観光庁
パトリシア・イェーツCEO

自由な旅行のため国境を開いたのが大きなプラスになっている。
政府の方針として新型コロナとの共存が進んだ結果だ。