いま人気を集めているのがテントやバーベキューセットなどが予め用意されている手軽なキャンプ「グランピング」です。今年だけで200以上のグランピング施設が開業する予定で業界団体は市場規模が来年1,000億円に達するとしています。急速に拡大しているワケを取材しました。
グランピング施設急増!透明ドームの魅力とは
栃木県那須町。関東有数の避暑地に続々と人がやってきました。お客さんのお目当てはドーム型の宿泊施設「TOWAピュアコテージ」です。中に入ると…
加納康祥記者

天井が無いので空が広がっています。
360度全ての壁が透明で開放感は抜群。広さは20畳以上あり、冷蔵庫やエアコンも完備しています。
宿泊客

こんなに透明だとは、他の部屋も見える。
だけど開放感があって夜がすごく楽しみです。
またバーベキューセットなども揃えていてお客さんが手ぶらで来ることができるのがグランピングのメリットです。
宿泊客

コロナで人と会ったりするのも嫌なので個室で設備もあってというので来た。
宿泊客
初めてな感じでうれしかったし楽しかった。

2019年に日本で初めて透明なドームを4部屋導入したこの施設。先月、一気に16部屋を増築しましたが予約はほとんど埋まっているといいます。
藤和那須リゾート
五十嵐弘樹常務

半屋外で個室で他のお客様と動線が異なるような部屋で安心して来てもらえるのでは。
コロナ禍で感染リスクを回避しながら楽しめるとして人気のグランピング。最近ではグランピング専用の予約サイトができるなど市場は拡大していて、今年だけでも200以上のグランピング施設が開業する予定です
グランピング施設急増のワケ!早い!安い!"1棟が3日で建つ"
なぜグランピング施設は急拡大しているのか、千葉県富津市に1日にオープンしたばかりの施設「グランドーム千葉富津」を訪れました 。こちらにドーム型のテントが。
マリントピアリゾート
俵谷大記さん

下はビスで固定して動かない。
風速20メートルは耐えられる。
丸い形にすることでどの方向からの雨風でも自然と受け流せ、通常のテントより何倍も耐久力に優れているといいます。
しかし、最近の猛暑で思わぬ弱点も…
マリントピアリゾート
俵谷大記さん

大きなビニールになるので直射日光が当たるとドームの中の気温が上がって結構暑くなる。
真夏の昼間はカーテンを閉め切りクーラーが欠かせないため電気代もかかりますが、実はコスト上のメリットが。
マリントピアリゾート
俵谷大記さん

ドームの費用が約250万円。
建物の構造上、ドームは費用が安く他のホテルより建てられる。
さらに…
番組スタッフ
ドーム1棟建てるのに工期は?

マリントピアリゾート
俵谷大記さん

3日、1棟でかかる計算。
番組スタッフ
施設全体では?

マリントピアリゾート
俵谷大記さん

約6ヵ月~7ヵ月。
そのほかプライベートプールや温泉がついたグレードの高い宿泊施設も含め施設全体がおよそ半年で完成したといいます。完成まで時間がかからないため商機を逃さすまいと飲食業などさまざまな企業が参入しています。
グランピング施設のコンサルティングを行っている会社はまだまだ施設の数は増えていくとしています。
ブッキングリゾート
今井裕二取締役

部屋数でいうと3部屋からでも開業できるし、10~20部屋というコンパクトな宿泊業ができるのでホテルや旅館みたいに100~200室も構えなくていいのは障壁として少ない。
まだまだお客様のニーズとしてはある。