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[WBS] 月額3万円で海外進出!?地方農家を救う自動販売機!

ワールドビジネスサテライト(WBS)

いま海外で日本の農産品や加工食品の人気が高まっています。

一方、費用やノウハウがない中小の農家にとって海外の輸出はまだ高いハードルです。

そんな中、日本ではお馴染みの自動販売機を使って海外進出しようという新たな取り組みが始まりました。

プロダクトリング株式会社

[blogcard url="http://productoring.com/"]

アジア有数の経済都市、香港。

ショッピングモールの一角にあったのはタッチパネル式の自動販売機です。

試しに買ってみると…

出てきたのは日本製のお茶。

さらには日本製のジャムに蜂蜜、ウズラの卵の燻製まで。

これらは全て日本の商品です。

お茶を買った。

日本の珍しいものが買えるので便利だ。

普段は香港の商品を選ぶが、これは味がいいので買った。

香港の人たちに人気のこの自動販売機、ある静岡県の企業が手掛けたものです。

深夜のショッピングモールに自動販売機を搬入するのは浜松市のベンチャー企業、プロダクトリングの山本洋士社長。

そのまま向きを考えて。

ちょっと待って。

海外進出を希望する農家の商品を自動販売機で展開しているのです。

輸送や通関などはプロダクトリングが代行。

農家は月に3万円を出せば自動販売機に商品を置ける仕組みです。

スクリーンには浜松のプロモーション動画が流れるようになっていて。

クリックすると浜松の商品が買える。

ローカルの商品の海外販路開拓に挑戦するプロジェクトとしてやっている。

広告などで収入を補えるため、わずか3万円という安さで海外展開できるようになりました。

陽だまりファーム

[blogcard url="https://hidamarifarm.hamazo.tv/"]

山本さんが訪ねたのは浜松市のみかん農家。

従業員は6人、農家の2代目として地元名産の三ヶ日みかんを生産してきました。

5年前からジュースやキャンディ、ジャムなどオリジナルの加工商品を製造。

みかんの国内消費が落ち込む中、海外の販売にも挑戦したいと考えていました。

しかし、

コストの問題はどうしてもあってマスメディアに広告を打てればいいけれど。小さい事業体だとお金をかけずに効果があることを狙わないと。

こんなにいい商品なんです。うまさは保証しますだと売れない。

中小の農家にとってリスクのある海外展開。

3万円ならば手軽に挑戦できるといいます。

陽だまりファームの高橋博之さんは、

衝撃を受けた。

自動販売機という選択肢は非常にいい。

PRイベント

この日、山本さんはみかん農家の高橋さんと香港にやって来ました。

向かったのは九龍のショッピングモール。

ここで自動販売機の商品のPRイベントが開かれました。

高橋さんも着ぐるみを来てアピール。

みかんジャムを買った。

春節なので縁起もいいし、味もおいしかったので。

すごい勢い。びっくりした。

ジャムは全然だめかなとと思ったけれど意外に反応が良かった。

会場にやってきたこちらの男性。

商品を買わないのになにやら品定めしています。

実は、

バイヤーをしている。

香港でどんな商品が人気か分析できるのでいいアイデアだ。

さらに、みかんジャムを購入したこちらの女性もバイヤー。

初めて買った。

便利ですね。

香港のバイヤーたちも商品の売れ行きを目の当たりにして興味を示し始めました。

UMAIYA

山本さんと高橋さんが動き出しました。

こんにちは。

イベントに来ていた香港人バイヤー、キティ・チャンさんです。

今回、商談に応じてくれることになりました。

収穫したミカンを使って加工品を作ったり、このジャムも新商品、無添加・無着色料で作っていておいしい。

自動販売機の売上データや商品の大きさ、成分などを細かく確認していきます。

すると、キティさん、

3月にフェアをやるから興味があれば一緒にやりたい。

浜松市のテーマで一緒にやってみたい。

浜松、浜名湖のテーマだとありがたい。

本当にやりたい、これをきっかけに。

3月のフェアに向け話を進めていくことになりました。

今後は設置台数を増やしながら香港市場でのさらなる展開を進めたいという山本さん。

実際にこんなに売れているのを見せつけられるとバイヤーの心が動く。

自動販売機を中心にすごくいい取り組みに発展していくと思う。

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