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[WBS][チャートは語る]新商品半減 需要伸ばす新戦略「プリマハム株式会社」

2021年2月15日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

コロナ禍でスーパーなどの品揃えに変化が起きているという話です。日経POSデータによると去年12月に店頭で売られていた冷凍パスタの種類は1年前と比べて15%減少しています。

実は主要な670品目のうち商品の種類が減ったのは全体の67%にあたる451品目でした。

その背景にはコロナによる消費者心理の変化がありました。

日本経済新聞「チャートは語る」との連動企画です。

プリマハム株式会社

[blogcard url="https://www.primaham.co.jp/"]

東京・大田区にあるスーパー「サンケイスーパー」に向かいました。

店内を見てみるとカゴいっぱいに商品を入れているお客様の姿が。コロナ禍で定着した食品の買いだめです。

変わったのは買い物の量だけではありません。

人がたくさん来る時間は避ける。

人が増えてきたと思ったらさっさと帰る。

実際、スーパーでのお客様の滞在時間が減っているというアンケート調査があります。

例えば滞在時間が10分未満と答えた人はコロナの流行前は5%ほどだったのがコロナ後は8.8%に。10分から20分滞在する人はコロナ前は25%ほどでしたがコロナ後は32%にまで増えました。

逆に30分以上と答えた人はコロナ後は大きく減っていて長時間滞在する人が少なくなっていることが分かります。

売り場にはこんなお客様も…手書きのメモには「R-1」「ガセリ」と具体的な商品名が書かれていました。

いつもメモを取って買いに来る。必要なものだけ買う。

買い物の時間が減る中、食べ慣れた定番商品を買うお客様が多いようです。

なかにはこんなお客様も…

買うものが決まっているから新商品は「へぇ」くらいでよく見ない。

サンケイスーパーの早津健店長、

定番品に関しては変化はない。

真新しいものの数がコロナで去年は減って全くないメーカーもあった。

日本経済新聞、データ取材班が調査したところ、乳酸菌飲料の種類は1年前と比べて13%以上減少。

カップ焼きそばの種類が12%減少したほか、チューハイの種類も11%減っています。

売り場では定番商品の販売に力を入れています。

どこもやっている売場作り。

超目玉品と書かれていたのはプリマハムの定番商品「香薫」です。

そのプリマハムも販売戦略を大きく変えました。

春夏に販売する新商品の数を去年の半分ほどに抑えたのです。

プリマハムの竹内俊彦常務執行役員、

コロナの中で新しい商品は売れなくなっている。

お客様が失敗したくないという買い物の動機が非常に強い。

確実に需要を伸ばしているおつまみ用商品「つまみ鶏」など数を絞って商品開発を行いました。

さらに、

お客さまが売り場を通るのに3秒と言われている。

1、2、3で入れて次に行く。

お客様の買い物時間の短縮を意識して3秒で分かるパッケージに改良。去年のものと比べ何味の商品か分かりやすくなっています。

一つずつシェアをあげる。お客様の認知度を高める努力をしている最中。

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